2013 Fiscal Year Research-status Report
プラズマ重合膜/生体分子バイオナノ界面の作製評価およびバイオセンサーへの応用
Project/Area Number |
24560965
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
六車 仁志 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20309719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 奨 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70306926)
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Keywords | バイオチップ / プラズマ重合 / ナノ材料 / グルコース酸化酵素 / グルコース脱水素酵素 |
Research Abstract |
バイオナノ界面研究の研究対象として、本研究では、プラズマ重合有機薄膜とタンパク質分子を選択し、両者の複合体からなるバイオナノ界面に焦点をあてる。生体分子とプラズマ重合膜の複合体からなる十数ナノメートル層のバイオナノ界面の界面構造解析とそのマテリアル/デバイス特性との関係を調べ、性能向上および新機能発現を目的とする。このバイオナノ界面は、医療を支えるバイオマテリアルやバイオセンサにおいて重要な役割を持つ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次に上げるような新規性を備えているため、難しい手順が必要なく、ほぼ計画通りに研究成果を上げることができている。 ○プラズマ重合膜/タンパク質複合体バイオナノ界面を用いる点。バイオナノ界面研究での対象系は初めての試みである。 ○バイオナノ界面の構造とそのバイオセンサーの特性との関係を明らかにする点。多くの研究は、前者のみの基礎研究に留まり、応用まで至っていない。 ○プラズマ重合膜は、重合条件を制御することでソフトからハードな界面を連続的に設計でき、ナノ材料と合わせて、これまでにない新規なバイオナノ界面を創製できること。 ○バイオナノ界面の作製手法として、プラズマ重合を利用するボトムアップ的手法が独創的な点である。この手法は、基板に垂直方向のナノ制御に特に有利となる。従来のトップンダウン的手法(例えば、エッチング)では、困難であったナノスケールの3次元加工法が有利となる。
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Strategy for Future Research Activity |
生物機能は多種類あり、その選択と、生物の階層性のどの段階を利用するか、の戦略が重要となる。したがって、今後の推進方策は、多くの実験を重ねる以外に、最良の方法はない。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
端数で、支出用途がなかった。 金額が多くないので、試薬類に使用予定。
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Research Products
(8 results)