2014 Fiscal Year Annual Research Report
ラジオコントロール模型を用いた小型ボートの安全性評価法の開発
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24560989
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| Research Institution | Osaka Prefecture University |
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Principal Investigator |
片山 徹 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20305650)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | スピンアウト / 滑走艇 / ラジオコントロールモデル |
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| Outline of Annual Research Achievements |
高速航走時の急旋回に伴う転覆現象を含む急旋回時安全性能評価法を構築するためには，実現象を計測し，その発生条件および状態を把握する必要がある。しかし，このような運動を実艇で計測する場合，操船者を危険さらす可能性がある。一方で，もし模型船によって実艇の運動を再現出来れば（一般的には縮尺の影響があり，現象の発生条件やその程度が異なることがある），設計段階において模型試験によって安全性の確認が可能となる。そこで本研究では，模型船を用いた自由航走試験システムの開発を行い，危険な運動の計測を行うとともに，このデータに基づき運動性能評価法の提案を試みる。
平成24年度は，運動計測システムを搭載した自由航走模型船（自由航走試験システム）を設計し製作し，このシステムを用いた高速急旋回試験を実施し，基礎データの取集を行った。一方で模型試験データと実艇試験データとを比較検討し，縮尺影響を確認するとともに，この影響を補正する方法として空中プロペラを用いた縮尺影響補正法を試み，その可能性を確かめた。平成25年度は，高速旋回時に発生する動的不安定性の一つであるスピン現象について，自由航走模型船を用いてこの現象を再現し，その発生状態，運動の特徴を調査した。
平成26年度は，前年度に引き続き不安定現象の計測精度を向上させるとともに，申請者がこれまでに開発した水槽試験に基づく滑走艇の不安定現象発生予測法との比較を行い，両者の妥当性を確認した。また，水槽試験データに基づきその発生メカニズムを調査した結果，この現象は，転舵と同時に船首が下がることで船体に働く横力の作用点が船首側に移動し,旋回させる回頭モーメントが船体に働き発生することを示した。なお，今年度予定していた模型船の作成については，現在使用している船型のデータ蓄積を優先し，新規作成ではなく既存の模型の修繕および改良を実施した。
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Research Products
(2 results)
