2013 Fiscal Year Research-status Report
位相共役光によるレーザー核融合用自動ステアリング技術開発
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24561023
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
吉田 弘樹 岐阜大学, 工学部, 准教授 (90230755)
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Keywords | レーザー核融合 / ターゲット / トラッキング / 位相共役 |
Research Abstract |
昨年度は固定したポリスチレンフォーム球ターゲットと位相共役(Phase Conjugate: PC)鏡を用いることで、ターゲットからの散乱光を種とした位相共役光(PC光)をターゲットに照射できる事を示した。 今年度は動ターゲットにも対応できる様、PC鏡用の四光波混合セルに光路の補正機構を導入した。まず、縮退四光波混合とブリルアン増強四光波混合の2方式について、PC鏡からのPC光の補正量が理論値と一致する事を確認した。次に、動ターゲットとして回転円板でポリスチレンフォーム球ターゲットを速度43 m/sで運動させた。上記の補正機構によって、その動ターゲットにPC光を照射できる事を実証した。 また、次年度の研究に向けて、レーザーアンプの構築、および、動ターゲットとしてポリスチレンフォーム球を真空チャンバーに射出するためのインジェクターを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたターゲット移動量を補償するレーザー自動ステアリング照射の実証を終え、次年度計画の一部であるレーザーアンプの構築まで達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に沿って、下記を実施する。 ・4本のプローブビームをターゲットに照射する光学系を新たに構築する。 ・PC光による第二高調波の発生実験を行い、その変換効率やビームプロファイルを評価する。 ・インジェクターを用いて、ポリスチレンフォーム球ターゲットを真空チャンバーに射出する。 ・新たに構築した上記実験装置にて、動ターゲットへのPC光照射を実証する。
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