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2013 Fiscal Year Research-status Report

中性子斜入射小角散乱法のための高性能中性子多層膜ミラーに関する研究

Research Project

Project/Area Number 24561049
Research InstitutionJapan Atomic Energy Agency

Principal Investigator

丸山 龍治  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門J-PARCセンター, 研究員 (90379008)

Keywords原子力学
Research Abstract

本研究の目的である中性子斜入射小角散乱法の実験手法としての確立に関しては、次に挙げる2つの課題がある。1つは入射中性子強度増のための高性能中性子集光スーパーミラーの開発、もう1つは、複雑な散乱データの解析手法の確立である。前者に関しては、平成25年度は中性子スーパーミラーの成膜を行う際に成膜真空槽内の雰囲気をモニターするための質量分析器を導入した。平成26年度もスーパーミラーの性能と成膜条件との関係に関する研究を継続して実施する。後者に関しては、磁気多層膜の面内磁気構造を対象とし、界面粗さと磁気膜中に直方体形状で存在する磁気ドメインに起因する散乱の重ね合わせによって散乱データを模擬するシミュレーションコードを開発した。さらに、中性子束等の実験装置の性能の面で有意なシグナルが得られる可能性が高いフランスのラウエ・ランジュバン研究所において偏極中性子を用いた磁気多層膜からの非鏡面反射及び斜入射小角散乱実験を行った。得られた測定データの上記で開発したコードによるシミュレーションとの比較により、磁気ドメインの面内方向の大きさの層厚依存性を明らかにした。平成26年度も測定データの解析と磁気多層膜の磁気特性と面内磁気構造との関係に関する研究を継続して進め、上記のコードの解析手法としての有効性を実証する。
以上のように、平成25年度は本研究の目的の達成のために2つの側面からのアプローチを進め、平成26年度もこれを継続して実施する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上記の研究実績の概要のとおり、中性子斜入射小角散乱法の実験手法としての確立を目的とし、高性能中性子集光スーパーミラーに関する研究と斜入射小角散乱による測定データの解析に関する研究を進めた。特に後者については既にコードの開発を終え、散乱データとの比較を行う段階であり、有効性の実証まであと一歩の段階まで進展している。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、上記の研究実績の概要のとおり、中性子スーパーミラーの性能と成膜条件との関係に関する研究と斜入射小角散乱の測定データの解析と磁気多層膜の磁気特性と面内磁気構造との関係に関する研究を継続して進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に購入予定であった消耗品を平成26年度に購入することとしたため。
消耗品の購入に充てる。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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