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2015 Fiscal Year Annual Research Report

昆虫はいかにして能動触覚と体移動から空間環境を知るのか

Research Project

Project/Area Number 24570088
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

岡田 二郎  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (10284481)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywordsアクティブ・センス / 昆虫 / アンテナ / 触覚
Outline of Annual Research Achievements

最終となる平成27年度は、当初予定していた研究協力者を得ることができず、代表者のみで実施することになった。当初以下3つを本年度の目標として掲げた:1)未着手のアンテナ能動触覚に関連する背側葉ニューロンの検索、2)アンテナ能動触覚系と歩行運動系の相互作用を表徴する脳ニューロンの検索、3)in vivo 実験系を用いたアンテナ能動触覚系および歩行運動系の神経機構の解析。
ところで、かつて平成25, 26年度の成果として得られた、アンテナ運動神経の触覚応答は、3種類あるアンテナ運動筋(外転筋、内転筋、挙筋)のうち、外転筋と内転筋の運動神経を対象としていた。神経応答から実際のアンテナの挙動を推定するには、3種類すべての運動神経から記録することが必須であり、未着手の重要課題として残されていた。また以前から用いてきたアンテナ触覚刺激装置はマニピュレーターの自由度が低く位置決めが煩雑であり、かつ精度的な問題も抱えていた。
以上の経緯から、本年度は動作自由度と操作精度を向上させた触覚刺激装置を新たに製作し、これを用いてアンテナに対して4方向(吻側、尾側、背側、腹側)から刺激を与え、3種類すべてのアンテナ運動神経の刺激応答を細胞外同時記録することから始めた。本年度終了までに、新たなアンテナ刺激装置が完成し、これを用いて薬理的に活性化した3つのアンテナ運動神経から刺激応答を数例得ることに成功した。しかし統計的な解析が可能なサンプル数には至らないまま研究期間終了を迎えた。
本年度は主に研究手法の見直しに留まったが、これは今後の本研究の進展に不可避の過程であり、相応の成果と考えられた。

Remarks

長崎大学環境科学部教員紹介
http://www.env.nagasaki-u.ac.jp/professors

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 2015

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] フタホシコオロギの嗅覚学習に対するイミダクロプリド経口急性投与の効果2016

    • Author(s)
      岡田二郎、大中義貴
    • Organizer
      第60回日本応用動物昆虫学会大会
    • Place of Presentation
      大阪府立大学(大阪府堺市中区学園町)
    • Year and Date
      2016-03-26 – 2016-03-29
  • [Presentation] カフェインの慢性的および急性的経口投与がコオロギの嗅覚学習へ及ぼす効果2015

    • Author(s)
      杉町誓児、岡田二郎
    • Organizer
      第68回日本動物学会九州支部大会
    • Place of Presentation
      福岡大学(福岡県福岡市城南区七隈))
    • Year and Date
      2015-05-23 – 2015-05-24

URL: 

Published: 2017-01-06  

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