2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24570117
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
北原 真樹 独立行政法人理化学研究所, 微生物材料開発室, 協力研究員 (30391931)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ヒト腸内細菌 / 最優勢腸内細菌 |
Research Abstract |
今年度はヒト最優勢腸内細菌の分離と同定を行う予定であった。具体的には20歳未満2名、20代2名、30代2名、40代2名、50代2名の計10名の糞便サンプルから最優勢腸内細菌を分離する予定であった。培養は非選択培地であるEG, BL, GAM寒天培地に糞便を10-8希釈した菌液を塗抹後、嫌気培養し、最も多くコロニーが出現した寒天培地からコロニーを継代培養し一次保存とし、出現した全てのコロニーが最優勢腸内細菌であることを想定した。分離は1サンプル50株を目安とし、計500株を予定した。500株について16S rRNA遺伝子配列の約1500 bpを決定し、菌種同定する予定であった。 しかし、今年度は研究室の移転が実施されたために、研究室の引越し作業に多くの時間を割く事となり移転の前後は実験をする環境にはなく半年間は上記の研究をすることができなかった。現在は概ね実験を進める環境が整ったので今年度は集中して上記の予定を遂行する。 昨年は腸内細菌学会に参加し、最新のヒト腸内細菌研究について知見を得た。特徴ある菌株が腸内に及ぼす影響についての発表が多く、また機能性食材のマウスへの投与実験の発表も数多く見受けられた。ヒトの腸内細菌についての分類の研究の演題はなかったが、現在の研究動向としてはヒト糞便からの微生物株分離というのはトレンドではないので仕方ないのかもしれない。ヒト腸内細菌研究の進捗には微生物株分離は必須であることは間違いないので本研究を早急に進めていきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は研究室の移転が実施されたために、研究室の引越し作業に多くの時間を割く事となり移転の前後は実験をする環境にはなく半年間は上記の研究をすることができなかった。現在は概ね実験を進める環境が整ったので今年度は集中して上記の予定を遂行する。
|
Strategy for Future Research Activity |
ヒト最優勢腸内細菌の分離と同定を行う。具体的には20歳未満2名、20代2名、30代2名、40代2名、50代2名の計10名の糞便サンプルから最優勢腸内細菌を分離する。培養は非選択培地であるEG, BL, GAM寒天培地に糞便を10-8希釈した菌液を塗抹後、嫌気培養し、最も多くコロニーが出現した寒天培地からコロニーを継代培養し一次保存とする。出現した全てのコロニーが最優勢腸内細菌である。分離は1サンプル50株を目安とし、計500株を予定する。500株について16S rRNA遺伝子配列の約1500 bpを決定し、菌種同定する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度実施予定だった、分離した菌株の16S rRNA遺伝子解析が実施できなかった。 今年度は早急にヒト腸内細菌の分離、16S rRNA遺伝子解析を実施する予定である。
|