2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24570138
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
香川 亘 明星大学, 理工学部, 准教授 (70415123)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 相同組換え / ヌクレオソーム / クロマチン / ヒストン / 相同的対合 |
Outline of Annual Research Achievements |
真核生物のゲノムDNAはヌクレオソームを基本単位とする高次構造(クロマチン)を形成している。ゲノムDNAは日常的に二重鎖切断損傷を受けており、それを修復する主要な修復経路が相同組換えである。この修復経路では二重鎖切断部位とよく似た塩基配列が姉妹染色分体または相同染色体の中から見つけ出され、そこを鋳型にして切断部位が修復される。この時、二重鎖切断部位周辺の領域と、相同検索が行われるDNA領域のクロマチン構造が相同検索の過程においてどのように変化し、影響するのかは不明な点が多い。本年度は、相同的対合反応を触媒することが知られているRad52と一本鎖DNAとの複合体と、モノヌクレオソームとの相互作用に着目し、その相互作用によってヌクレオソームDNAに起こる構造変化を物理化学的に解析することを目指した。具体的には、Rad52・一本鎖DNA複合体と、相補的な塩基配列を含むモノヌクレオソームを別々に大量調製し、それらを混合してヌクレオソームDNAの構造変化を検出することを試みた。Rad52と一本鎖DNAとの複合体については、均一かつ安定に結合する一本鎖DNAの配列と長さを検討した。モノヌクレオソームについては、ヒストンをリコンビナントタンパク質として大量精製し、DNAはPCRを用いて大量調製することができた。今後モノヌクレオソームを再構成し、再構成ヌクレオソームとRad52・一本鎖DNA複合体を混合して、DNAの構造変化を、蛍光分子などを用いて解析する予定である。
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Research Products
(4 results)