2013 Fiscal Year Research-status Report
イネの新規除草剤抵抗性遺伝子を利用したGM作物に関する教育キットの作成
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24580006
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中崎 鉄也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60217693)
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Keywords | 除草剤抵抗性 / 遺伝子単離 / GM作物 / イネ |
Research Abstract |
今年度は、前年度行った抵抗性遺伝子の分離による変異と機会的な生育のバラツキとを識別できる処理区設定試験の結果を踏まえ、前年度に獲得したF3:4系統と当初から予定していたF2:3系統を供試し、標的とする抵抗性遺伝子の座乗位置の絞り込み作業を進めた。すなわち、供試分離集団個体を供試して標的とするチオカーバメート系除草剤抵抗性遺伝子の形質評価及び候補領域の近傍マーカーの遺伝子型調査を実施した。その結果、該当領域を挟み込むと推定されるSSRマーカーを得た。このマーカーにはさみこまれる領域には16の遺伝子が推定されており、抵抗性に関与する候補遺伝子を特定することができた。これらの候補遺伝子座のなかから、抵抗性程度の異なる品種群間で共通して多型性が認められる遺伝子座を同定できれば、候補遺伝子の絞り込みが進み、目的遺伝子の単離へ繋がると期待できる。また、今年度は、単離遺伝子の効果を検証するための一過性発現系の構築の準備を進めた。すなわち、カナマイシン耐性遺伝子およびGVGシステムを有するpTA7002 ベクターにレポーターとしてCaMV35Sプロモーターと連結されたホタルルシフェラーゼ遺伝子を導入し、これをイネプロトプラストに導入後、ルシフェラーゼの発光量を測定する系の構築を進め、単離遺伝子の除草剤抵抗性程度の評価を短時間で進めるための系の準備を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
より精度の高い調査方法の検討についての実験を追加的に行ったため、染色体領域の絞り込みについてのスケジュールに若干の遅れが生じた。しかし、精度の高い評価方法が確立され、また、より解析効率の高い新たな供試材料の育成も行うことができたので、その遅れ取り戻すべく実験を進めたが、完全には挽回できなかった。今年度、遺伝子単離に向けて候補遺伝子が得られたので、目標とする成果をあげるべく進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画にしたがって順次解析作業を進めていく。若干のスケジュールの遅れが生じているため、研究補助者を新たに加えることを検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
若干の計画遂行の遅れが生じており、そのことによって必要な物品購入のタイミングがずれたため。 研究補助者の謝金およびその補助者の作業に必要な消耗品に充当する。
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