2014 Fiscal Year Annual Research Report
イネの窒素レベルに応答した転写因子DREBによる光合成の制御に関する研究
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24580026
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
斉藤 和幸 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00215534)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イネ / Rubisco遺伝子 / 転写因子 / 転写制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.まず、トウモロコシのユビキチン遺伝子のプロモーターとOsDREB1EのcDNAを連結したエフェクタープラスミドを作成した。次に、OsRBCS3遺伝子のプロモーターとルシフェラーゼのcDNAを連結したレポータープラスミドを作成し、エフェクタープラスミドとともにイネの葉肉細胞へ導入した。エフェクタープラスミドの導入によりルシフェラーゼ活性が約4倍に増加した。このことから、OsDREB1EはOsRBCS3遺伝子プロモーターの転写活性化因子であることが示された。 2.OsRBCS3プロモーターに存在する二つのDRE因子(5’-CCGAC-3’)の一つあるいは両方を5’-TTTTC-3’に置換したプロモーターとルシフェラーゼのcDNAを連結したレポータープラスミドを作成し、エフェクタープラスミドとともにイネの葉肉細胞へ導入した。DRE因子の片側あるいは両側を変異させるとOsRBCS3遺伝子プロモーターの転写はOsDREB1Eにより活性化されなくなった。このことから、OsDREB1EはOsRBCS3プロモーター中のDRE因子に作用して転写を活性化していることが示された。 3.ゲルシフトアッセイにおいて、OsDREB1Eタンパク質はOsRBCS3プロモーターに結合したが、二つのDRE因子を5’-TTTTC-3’に置換するとOsRBCS3プロモーターに結合しなくなった。このことから、OsDREB1EはOsRBCS3遺伝子プロモーターのDRE因子に直接作用していることが示された。 4. 以上の結果より、OsDREB1EはOsRBCS3遺伝子プロモーターのDRE因子に直接作用して転写を活性化していることが明らかとなった。
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Research Products
(7 results)