2013 Fiscal Year Research-status Report
脂質由来リガンドによる細胞応答と食品成分による制御
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24580177
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柴田 貴広 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (80447838)
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Keywords | 自然免疫 / 炎症 / 食品成分 / Toll様受容体 |
Research Abstract |
本研究では、内因的あるいは外因的に産生される脂質由来リガンドによる炎症誘導機構を分子レベルで解明し、さらにそれらを制御しうる食品成分の探索を目的としている。特に、自然炎症に関与する受容体であるTLRや、変性リポタンパク質受容体を活性化するリガンドの解析と、食品成分による制御機構の解明を通して、食による健康増進や疾病予防への貢献を目指すものである。 平成25年度は、平成24年度において作成したTLR/NF-kBレポーター遺伝子発現HEK293細胞を用いて、タマネギ、ニンニクなどの抽出物にTLR阻害活性を見出した。さらに各種クロマトグラフィーや質量分析、NMRなどの機器分析により、それぞれの活性物質の単離・構造決定に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、TLR阻害活性を有する食品成分の探索と、TLRリガンド活性を有する酸化物の探索が順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、平成25年度に引き続いて、TLRリガンド活性を有する修飾タンパク質の探索とその化学構造の解明を行う。また、タマネギとニンニクに含まれるTLR阻害活性成分における作用機構の解明を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験に使用予定であった試薬が輸入手配のため、25年度中に納品が不可能であったため。 26年度において改めて見積もりおよび納期の確認を行った後、発注を行う。
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Research Products
(2 results)