• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

毒きのこ等難栽培性きのこ栽培のための基盤技術開発

Research Project

Project/Area Number 24580245
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

会見 忠則  鳥取大学, 農学部, 教授 (90264928)

Keywordsツキヨタケ / オオワライタケ / ニガクリタケ / 毒きのこ / 木粉培地 / ポロプロピレン袋 / 変温操作 / 子実体
Research Abstract

本年度は,まず,昨年度までに,鋸屑をベースにした培地(木粉培地)で良好な菌糸成長を示したツキヨタケ,ニガクリタケ,オオワライタケについて,子実体の発生条件をほぼ確立することが出来た.培養容器は,フィルター付きポロプロピレン袋を用い,栽培袋に培地を詰めて,120℃60分オートクレーブした後,それぞれの菌株を接種し,25℃で培養し,黒暗下で,菌糸が培地全体に蔓延するまで培養した.その後,様々な発生処理(低温処理など)を行い,子実体の発生を試みた.
オオワライタケでは,鳥取大学の菌類きのこ遺伝資源ライブラリよりTUFC10179株を選択し,接種後,25℃の暗黒下で30日間培養し,その後、25℃散乱光下に移行させ、栽培容器内で、培地を180℃反転させる(1回/2日)操作を継続した。培地反転を繰り返すことで、菌糸塊が大きくなり、子実体が形成されることを見いだした。
ニガクリタケ子実体の人工作出では, 鳥取大学の菌類きのこ遺伝資源ライブラリよりD1株を選抜して子実体の人工系作出を試みた。培地には木粉培地に接種後、25℃の暗黒下で30日間培養した。その後、散乱光下に移行したところ、3カ月後には、原基の形成が認められた。原基形成後、子実体を誘導する変温操作を行うことで,ニガグリタケ子実体の安定生産の鍵であることを見出した。
ツキヨタケ子実体の人工作出では,ツキヨタケ(NBRC8765)子実体の人工系作出を試みた。培地には木粉培地(ブナ木粉:コメヌカ=5:1 v/v,含水率65%)を、培養容器にはフィルター付きポロプロピレン袋を用い、培地500 g/袋として菌糸を添加し、25℃の暗黒下で30日間培養した。その後、菌かき、注水を行い、発生室(15℃、湿度85%散乱光下)に移行し、子実体形成を促した。ツキヨタケ子実体の安定生産には菌かきと注水処理が効果的であることを見いだした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

特定の菌種については,既に子実体の発生が確認でき,様々な抽出物等を得て,多くの生理活性物質を研究できるところまでに至っており,計画以上に研究が進んでいるが,そうでないものについては,菌糸成長もままならない菌株も存在し,使用する遺伝資源の質に大きく依存している現状があり,培地の検討よりもむしろ,菌株の選抜が,最も大きな律速因子であると考えられる.

Strategy for Future Research Activity

現在のところ,他の研究者にも協力を得て,培地の検討と同時に,保有する遺伝資源の中から,菌床栽培および原木栽培によるによる子実体発生能を保持した菌株の選抜を重点に行っていく必要があると考えられる.また,同時に,子実体発生が,認められたものについては,目的の生理活性物質が,実際に含まれているかなど,得られらた子実体の品質のチェックも行いたいと考えている.

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Gymnopilins, a product of a hallucinogenic mushroom, inhibit the nicotinic acetylcholine receptor2014

    • Author(s)
      Tomohiko Kayano, Naoki Kitamura*, Shunsuke Miyazaki, Tsuyoshi Ichiyanagi, Norihiro Shimomura, Izumi Shibuya, Tadanori Aimi
    • Journal Title

      Toxicon

      Volume: 81 Pages: 23-31

    • DOI

      10.1016/j.toxicon.2014.01.014

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi