2014 Fiscal Year Annual Research Report
有害・有毒プランクトンへの高効率な新奇遺伝子導入系の開発
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24580268
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
足立 真佐雄 高知大学, 自然科学系, 教授 (70274363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 浩平 高知大学, その他の研究科, 教授 (50211800)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 有害・有毒藻 / 形質転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
有害・有毒プランクトンに適用可能な優良プロモーターの選抜 ノリの色落ち原因藻の1種である中心目珪藻Rhizosolenia属に対し、有効に働くウイルスプロモーターを検討した結果、本属藻に感染するウイルスであるRsRNAVに由来するプロモーターが、本藻の形質転換に有効であることが明らかとなった。また、記憶喪失性貝毒(ASP)の原因藻として知られ、羽状目珪藻の1種であるPseudo-nitzchia属藻の形質転換を視野に入れて、同じく羽状目珪藻のモデル種と知られるPhaeodactylum tricornutumを用いて、本種にも適用可能なウイルスプロモーターについて検索した結果、中心目珪藻Chaetoceros属藻に感染するウイルス由来プロモーターがP. tricornutumにも適用可能であることが判明した。 人工的プロモーター創生の可能性の検討 上記の解析により得られた各種の珪藻感染ウイルス由来プロモーターに関して、Plant Cis-acting Regulatory DNA Elements (PLACE)を用いて、それらの塩基中に存在するモチーフ配列を検索した結果、導入遺伝子を強く発現するプロモーターにはMyb motifと思われる配列が見られた。本結果を踏まえ、今後他のモチーフの配列情報も抽出し、これらを組み合わせるなどして、さらに強く導入遺伝子を発現させるものや、生物の綱を越えるなどしてより広範囲の生物種に適用可能な、人工的‘スーパープロモーター’の創生の実現が期待される。
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Research Products
(2 results)