2013 Fiscal Year Research-status Report
トウモロコシ蒸留粕(DDGS)飼料化のための流通システム
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24580329
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
早川 治 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00096885)
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Keywords | DDGS / U.S.Grain / エタノール / CHS / 飼料 |
Research Abstract |
1)DDGSのアメリカにおける流通の変化ならびに生産状況に関する現地調査を実施した。昨年度との変化は、トウモロコシの生産量が大幅に増大したことから、トウモロコシ価格が下落し、バイオエタノールの製品価格も下落した。その結果、化石燃料との価格優位性が発現したことによって、DDGSの生産量も拡大した。 2)アメリカのDDGSの輸出先については、中国が全体の4分の1以上を占め、メキシコ、カナダ、日本、台湾、韓国となった。 3)DDGSからの油分抽出が進み、これまでの油分含有率11から13%のDDGSが、今後は30%油分が減少したDDGSへと変化する見込みであることが判明した。 4)国内でのDDGSの飼料化については、その成分分析や経済効果について、畜産農家からの聞き取り調査ではいまだ十分な解明には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカにおけるDDGSの製造、流通に関する現地調査ならびにトウモロコシ生産者の意向調査を実施したが、おおむね当初の成果を得ることができた。 他方、国内のDDGSを使用する畜産農家の現状把握、ならびに流通上での諸課題についての精査が必要であるが、さらにその事例を増やす必要が認められる。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカでのDDGSの生産・流通上の安全性ならびに品質保証に関する制度、法整備などに関する現地調査が必要であると認識している。こうした製品の安全保障は我が国の畜産農家にとって極めて重要な事項となっている。 国内における、輸入システムならびに国内流通上での品質管理の実態把握も重要課題であることから、こうした現地調査を引き続き行うことが重要と考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度の調査件数が少なかったため。 1)アメリカにおけるDDGSの流通上の安全確保の実態調査旅費に50万円の支出予定。 2)国内の畜産農家への聞き取り調査旅費に20万円の支出予定。 3)国内のDDGS取扱い業者での危機問調査旅費に16万円の支出予定。
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