2013 Fiscal Year Research-status Report
植物工場における速度変数と利用効率の連続測定による統合環境制御
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24580366
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古在 豊樹 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 名誉教授 (90081570)
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Keywords | 施設園芸 / 植物工場 / 環境調節 / 資源利用効率 |
Research Abstract |
人工光型植物工場において、速度変数の連続計測にもとづき、光・水・二酸化炭素および肥料の利用効率が算定または推定され、最適環境制御による利用効率の向上に関する方策が明らかにされた。この結果は、英文論文として、Proceedings of the Japn Academy, Series Bに、2014年3月に掲載された。 この成果の一部は、2014年9月に英国・ノッティンガム大学で開催される「垂直農業と都市農業に関する国際シンポジウム」において招待講演として発表される予定である。 また、ヒートポンプが設備された太陽光型植物工場の最適環境条件とその制御法は、省資源・環境保全的な温室システム一般への統合環境管理への道を拓くことが示された。この結果は、2014年8月にオーストラリアで開催される国際園芸学会の施設園芸部会において基調講演として発表されることになった。この統合環境制御システムのサブシステムを構成する、ゼロ濃度差CO2施用インテリジェント・コントロラーは2014年中に市販される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究成果が、植物工場に関心を有する学会および産業界の反響を呼び招待講演だけでなくシステムの商品化の話が進みつつある。このことにより、研究開発協力者が数人現れ、アイデアがより具体的になり、本研究費の申請当初の計画に比較して、実用試験の進展が早くなりつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究費の申請当初は、申請書に示したアイデアを実験的に確認し、その成果を研究論文にまとめることを考えていた。しかし、植物工場に関する社会の関心が強くなり、研究開発環境が格段に好転し、研究開発の協力者が増えてきた。そこで、理論式をより精密化し、大型化した実験規模の実験を行うことが可能になった。その結果、研究理論がより精密化し、大きな進展が得られた。
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Research Products
(8 results)