2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24580395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
及川 卓郎 琉球大学, 農学部, 教授 (90160407)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
H24年度は,研究に必要な3種類のデータベースの内,測定記録データベースと血統記録データベースの構築を主目的として研究活動を行った。まず沖縄県家畜改良協会において黒毛和種雌牛の登録台帳,種付け記録簿,子牛の分娩台帳,子牛登記簿,種牛の基本登録簿,本原登録簿,高等登録簿,育種登録簿の調査などを行い,用意された資料からデータの検証と校正を行い,電子データの作成を行った。この資料をもとに各種のデータのコード化や改変を行い,データベースとして初産日齢,2産次以降の分娩間隔,種付け回数,分娩回数,子牛のセリ時体重の記録,共変量として各分娩時の雌牛の日齢,雌牛の母牛(子牛からみると祖母牛)の分娩日齢と分娩回数,主要因として雌牛の個体登録番号,出生季節,出生年次,飼養農家ID,大きい農家では農場ID,雌牛の母牛登録番号などの項目を抽出した。これらの要因のうち,分娩間隔,分娩時日齢,種付け回数,分娩回数などは,複数の原簿を元にデータベースの複合化を行って作成した。また上記資料の内,登録関係情報から血統記録データベースを作成した。このデータベースは子牛登録番号,父牛登録番号,母牛登録番号,子牛の出生年月日を含んでいる。また,初年度にあたり,研究に必要な分析技術の習得のため,カナダのサスカトゥーン大学で実施されたASREMLのワークショップに参加し,プログラムの習得に努めた。また,この分析技術で先行研究の実績がある東北大学で分析技術の情報提供を受けた。また,石垣島など八重山地域における気象記録について調査研究を行った
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物側の記録の中心である測定記録,動物個体,飼養農家,系統的環境評価のための基礎となる主要な環境因子などを含むデータベースを作り,データに含まれる必要なコード化,データの複合化などを実施した。このような経過から研究計画を参照すると当初の計画通りに進んでいると考えられた。また,分析技術の面でもカナダで開講されたワークショップに参加し,情報交換に努めるなどの活動をした結果,技術的な確信をもって研究を続けていくことが可能となった。以上次年度以降の研究活動の基礎ができたと評価できた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究経過がほぼ順調に進んでいることから,次年度以降も研究計画に沿った研究を進め,研究の成果を持続的に出せるようにしていく所存である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究がほぼ順調に進んでいることから,次年度は気象関係の情報に関するデータベースを完成させるとともに動物個体のデータベースと合わせて統計遺伝学的基礎分析を行う予定である。当初の計画通り,この研究活動に必要な研究費を使用する予定である。次年度以降は統計遺伝学的分析が主になるため,必要な機器とソフトウェアをそろえて研究を行っていく予定にしている。また,途中の成果は適宜学会などで公表していき,最終的には論文にまとめていく。
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