2014 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリの初期栄養操作による育雛成績向上に関する研究
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24580398
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
太田 能之 日本獣医生命科学大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00277667)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ブロイラー / in ovo栄養素投与 / ロイシン / グルコース / 餌付け飼料 / 蛋白質含量 |
Outline of Annual Research Achievements |
新しい飼養管理方法検討のため、すでに本課題で開発したin ovoロイシンおよびグルコース投与法により生産能を改善したヒナにおいて、餌付け飼料中の蛋白質含量が成長に及ぼす影響ついて検討した。 100個のチャンキー系ブロイラー種卵を孵卵し,孵卵18日目に蒸留水もしくはLeu+グルコース(Gluc)溶液をin ovo投与した。孵化した初生ヒナの体重測定と雌雄判別を行い,雄のみを選抜し、飼料中粗タンパク質含量14.0%,18.5%もしくは23.0%の試験飼料を孵化後24時間給与し,その後は市販スターター飼料で飼育した。28日齢時に体重測定後,浅胸筋および肝臓の重量を測定するために放血屠殺を行い安楽死させた。 試験飼料は主にトウモロコシと大豆粕で構成されたCPを除く栄養素がNRCでの要求量を満たすME 3,100 kcal/kg のCP 14.0%,18%および 23.0%の試験飼料を配合した。 in ovoロイシンおよびグルコース投与による影響が1日齢時と28日齢時で認められた。1日齢では体重がLeu+Gluc投与区で対照区より低くなる傾向が見られたが,28日齢では体重がLeu+Gluc投与区で対照区より高くなった。0日齢から1日齢での摂食量では有意差は認められなかったが,Leu+Gluc投与区で対照区より減少傾向を示した。in ovo投与を行うと飼料中蛋白質の利用性が改善され、飼料中蛋白質含量に影響を受けにくくなる可能性が示された。以上のことから、in ovoロイシンおよびグルコース投与法により、ブロイラー用飼料の蛋白質要求量は低く設定できる可能性が示された。
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Research Products
(2 results)