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2012 Fiscal Year Research-status Report

ナノ粒子化点眼薬の眼内炎治療に関する研究:抗炎症効果とその機序について

Research Project

Project/Area Number 24580464
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

金井 一享  北里大学, 獣医学部, 准教授 (50281598)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsナノ粒子化点眼液 / 眼内炎治療
Research Abstract

ぶどう膜炎治療には、ステロイドと非ステロイド系抗炎症薬のみが利用されている。しかし、眼感染症や角膜疾患を持つ症例では、その使用は禁忌であり治療に苦慮する。「これらの問題を解決する眼内炎点眼治療薬はないか?」という観点から、本研究は、ナノテクノロジーを応用した薬剤送達システム(DDS)による眼内炎治療につながるナノ化トラニラスト点眼液について、炎症抑制効果とその機序解明の基礎研究を目的としている。
そこで本年度は、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎(EIU)ラットモデルを用いたin vivo試験ならびに培養細胞を用いたin vitro試験による抗炎症評価を行った。
1.EIUを用いたin vivo試験による検討:ナノ化トラニラスト点眼液は、その濃度依存的に房水中の浸潤細胞数と蛋白濃度、房水中の炎症マーカー(TNF-α、PGE2とNO)濃度を有意に抑制した。また、組織病理学的評価においても抗炎症効果を確認した。
2.RAW264.7(マクロファージ)細胞におけるin vitro試験による検討:現在、培養細胞へのLPSの添加量と感作時間ならびにナノ化トラニラストの添加量と感作時間についての条件の検討を確認し本試験を予定している。
3.犬毛様体無色素上皮培養細胞の確立:細胞の分離方法と培養液検討を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

EIUラットモデルにおけるナノ化トラニラスト点眼液の抗炎症効果の指標である房水中の浸潤細胞数、蛋白濃度、炎症マーカー濃度(TNF-α、PGE2とNO)は、ナノ化トラニラスト点眼液の薬剤濃度に依存して抑制され、病理組織標本でもそれらの効果を確認し、当初の計画以上に進展しているが、RAW264.7細胞を用いたin vitro試験での予備試験が終了し、次年度に本試験(平成25年度)をおこなうため、また犬毛様体無色素上皮細胞培養確立のための条件検討中であり予定より遅くなっているため。

Strategy for Future Research Activity

EIUモデルを用いたin vivo試験において、免疫組織化学染色による抗炎症効果の機序解明を進める。培養細胞を用いたin vitro試験では、抗炎症効果の速やかな評価のために人毛様体無色素上皮細胞を購入し、眼内特異的なナノ化トラニラスト点眼薬の抗炎症効果を討することで、その機序解明の早期実施に努める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年は、基本的には申請時に準ずるが、in vitro試験をより効率的に研究を実施するために培養細胞関連試薬とその消耗品割合を高くする。

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Published: 2014-07-24  

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