2014 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤耐性菌の耐性化因子抑制作用を有する新規テトラセン天然物の合成研究
Project/Area Number |
24590019
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
廣瀬 友靖 北里大学, 感染制御科学府, 准教授 (00370156)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | MRSA / Naphtacemycin / 全合成 / デッツ反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
MRSAは代表的な薬剤耐性菌であり、その蔓延は近年深刻な社会問題となっている。Naphthacemycin類は、北里生命科学研究所においてMRSAに対するイミペネムの活性を増強する物質として、放線菌Streptomyces sp. KB3346-5株の培養液より単離された天然物である。Naphthacemycin類は、A、B、C、D環からなるナフタセン骨格を有しており、そのD環にE環がビアリール結合を介して連結した特徴的な新規骨格を有している。本研究テーマでは、新たな抗MRSA薬創製を目標に、強い抗MRSA活性を示すnaphthacemycin-A9をターゲットとした全合成法の確立行うことでnaphthacemycin類の安定供給法を確保するとともに、天然物より優れた化合物を創製することを目的としている。前年度までにNaphthacemycin類の基本骨格となるABCD環部分の構築法の確立検討をしており、その結果、簡略化した骨格ではあるが、その合成法の確立に成功している。最終年度である平成26年度では包括的なnaphthacemycin-A群の合成計画を考え、鈴木-宮浦カップリング反応によるビアリール結合形成、クロムカルベン錯体に対するアルキン体とのデッツ反応を利用たC環構築、Friedel-Crafts反応によりB環構築を鍵反応としたnaphthacemycin-A群の全合成を検討し、その全合成を達成した。更に種々の誘導体の合成を行った。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Jietacins with potent nematocidal activity; efficient isolation of novel analogues and divergent total synthesis of jietacin A, B, C, and D2015
Author(s)
4) Akihiro Sugawara, Masahiko Kubo, Takuji Nakashima, Tomoyasu Hirose, Noriaki Tsunoda, Kyoichi Yahagi, Yukihiro Asami, Takeshi Yamada, Kazuro Shiomi, Yoko Takahashi, Satoshi Omura, Toshiaki Sunazuka
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Journal Title
Tetrahedron
Volume: 71
Pages: 2149-2157
DOI
Peer Reviewed
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