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2012 Fiscal Year Research-status Report

抗認知症薬の経鼻投与の効果・臨床応用への可能性の検討

Research Project

Project/Area Number 24590187
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

鈴木 裕介  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90378167)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅垣 宏行  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40345898)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords経鼻投与 / 塩酸ドネぺジル / コリンエステレース活性 / 記憶障害動物モデル / 行動実験
Research Abstract

抗認知症薬の新たな投与経路としての経鼻投与のヒトへの臨床応用の可能性を探求するべく、本年度は動物(ラット)を対象にした基礎実験を計画し、実施した。
経鼻投与の経口投与に対する利点としては主に1.求心性に脳内の標的部位に直接到達できる径路と考えており、dose-efficientと考える。 2.従来、経口投与で報告される末梢の有害事象(特に消化器症状)が薬物動態上、軽減され服薬継続率の向上に寄与できる。
第一段階として経鼻投与法の確立と経口投与との薬理作用の比較実験を行った。ラット(WKY)8週齢をランダムに塩酸ドネぺジル低用量(0.5mg/Kg)高用量(2mg/Kg)蒸留水(対照群)のいずれかを経口あるいは経鼻で投与する6群にランダムに割り付けた。投与後1時間の時点でラットの採血(血漿分離)を行い次いで、脳組織を取り出し海馬、線条体を分離し冷凍保存。検体を後日ChE測定キットを利用してコリンエステレース活性の測定を行った。現在保存されている検体(血漿及び海馬、線条体)のコリンエステレース活性を順次測定中である。現時点のサンプル数は以下の通りである。(1)蒸留水経口投与群(2匹)(2)蒸留水経鼻投与群(5匹)(3)経口低用量塩酸ドネぺジル投与群(5匹)(4)経鼻低用量塩酸ドネぺジル投与群(5匹)(5)経口高用量塩酸ドネぺジル投与群(5匹)(6)経鼻高用量塩酸ドネぺジル投与群(6匹)現在のところ測定値に若干のばらつきがみられるため、今後はサンプル数を増やして統計的比較を行う予定である。
現在は同時に実験の第2段階である記憶障害モデルラットの作成及び薬剤投与効果を検証するための行動実験の準備を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

血漿、脳組織のコリンエステレース活性の個体によるばらつきが大きく、統計学的検討のためには予定されていたサンプル数(各5匹×6群)より多くの検体が必要となったために準備段階の基礎実験の進捗に若干の遅れを生じております。

Strategy for Future Research Activity

経口、経鼻投与ともに手順の効率化を図り、サンプル数を増加させる。同時に行動実験の準備を鋭意行う(薬剤による記憶障害動物モデルの作成)行動実験に関しては薬剤部の研究班から方法論を学び、実施における参考とする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

繰越研究費は研究補助者賃金および薬剤(障害モデル用のキスカル酸及び塩酸ドネぺジル原末)、実験動物(WKYラット)、コリンエステレース活性測定キットの購入に充てられます。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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