2013 Fiscal Year Research-status Report
COMT阻害剤投与により惹起される代謝異常全体像の把握
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24590189
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
金 一暁 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10612377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金崎 啓造 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60589919)
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Keywords | COMT / インスリン |
Research Abstract |
我々は今までにCOMT不全が高脂肪食のもとにおける耐糖能の悪化と関連することやCOMTによる代謝産物である2-methoxyestradiolの投与により耐糖能障害の改善が得られることを見出している。 COMT不全が妊娠高血圧腎症の病態に関連する事や妊娠高血圧腎症がインスリン抵抗性を惹起する事などから、我々は高脂肪食のもとCOMT不全により惹起される耐糖能異常はインスリン抵抗性悪化にあると認識しており、組織学的にも脂肪組織・肝臓へのマクロファージ浸潤などそれを示唆する所見も得られている。 動物実験では実際に高脂肪食投与下、2-methoxyestradiolの投与により改善する耐糖能障害は短期では血中インスリン濃度の上昇と長期ではインスリン抵抗性の改善を伴っていることを見出している。またインスリン産生beta-細胞ラインであるmin-6細胞を用いた検討では2-methoxyestradiol投与により分泌インスリンの増加を確認している。 2-methoxyestradiolによるインスリン分泌の分子機構の解明ややCOMT阻害剤を服用しているヒトにおける臨床試験の実施ならびに結果の解析を実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COMT不全の意義が2-methoxyestradiolのインスリンに及ぼすbi-phasic作用であることが示唆されて、そのヒトにおける意義を確認するための臨床試験を行うにあたって症例数の確保がやや遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
COMT不全の結果生じる2-methoxyestradiol不全が、インスリンの分泌や抵抗性など関して耐糖能不全に寄与する可能性が示されてヒトでの意義を確認する。 本年度は主にCOMT阻害薬投与による耐糖能障害を主とした代謝異常について臨床試験を行ってその結果を解析し、早期の論文発表につなげたい。 また、内因性COMT阻害物質であるホモシステインをはじめとしてCOMTは様々な分子で作用抑制を受けるため、その環境因子やCOMT阻害を有する化学物質のスクリーニングをしていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品等が計画時よりも安価で購入できた。 残額については平成26年度配分額とともに効率的に使用する。
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