2013 Fiscal Year Research-status Report
抗腫瘍薬耐性因子を分子標的とする治療開発の基礎的研究
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24590214
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小林 広幸 東海大学, 医学部, 教授 (60195807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小見山 智義 東海大学, 医学部, 准教授 (60439685)
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Keywords | 国際情報交換 米国 |
Research Abstract |
癌治療の大きな障壁である抗腫瘍薬耐性の機序について、細胞パネルを用いて耐性の原因となる因子を探索した。今年度は、Comparative Genomic Hybridization(CGH)アレイを用いて抽出した抗腫瘍薬耐性因子の候補遺伝子群とミトコンドリアDNA配列の比較検討を継続した。 ヒト急性白血病細胞MOLT-3(抗腫瘍薬に感受性のある親株細胞)と急性白血病の代表的治療薬である抗腫瘍薬イダルビシンに耐性化した細胞MOLT3/IDRについて、抗腫瘍薬耐性因子の候補遺伝子群とミトコンドリアDNA配列の比較検討を継続した。解析に当たって、研究協力者である米国Vanderbilt 大学癌センター定量科学部門長・Yu Shyr 教授より助言を得た。 エキソーム解析を用いて、各々の耐性因子の候補遺伝子について、アミノ酸置換変異とフレームシフト変異などタンパク質に影響を与える変異とアレル頻度情報による変異の絞り込みを実施した。 多様性が確認された耐性因子の候補遺伝子に関して、遺伝的多型を定量的に評価し、耐性と関連すると考えられるパスウエイ解析から、親株細胞と耐性株細胞との遺伝子多様性の関係を検討した。 これによって、1つの遺伝子については、遺伝子機能予測解析からタンパク質の立体構造予測を行い、タンパク質-リガンド相互作用解析をin silico解析を実施し、イダルビシン耐性に関わる分子機構を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CGHアレイを用いて抽出した抗腫瘍薬耐性因子の候補遺伝子群とミトコンドリアDNAについての解析が進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
抗腫瘍薬耐性細胞において特異的に変化している候補遺伝子群とミトコンドリアDNAの解析を継続し、抗腫瘍薬イダルビシンの耐性化に関わる遺伝子の抽出とその分子機構の解明を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
エキソーム解析を用いた耐性因子の候補遺伝子探索に関して、エキソーム解析を実施する細胞株の数が予定より若干少なくなったため。 2014年度には、エキソーム解析を実施する細胞株の数を増やして解析を行う予定である。
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