2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24590249
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
柴田 昌宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10343253)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リソソーム / カテプシンD / 鶏胚 |
Outline of Annual Research Achievements |
リソソーム酵素は小胞体で合成された後、ゴルジ体で糖鎖修飾を受け、リソソームへと輸送される。神経細胞では、細胞体にタンパク合成など細胞の代謝活動の全ての機能が備わっているが、軸索内には一部のオルガネラしか存在しない。ライソゾーム病はリソソーム酵素が欠損または機能不全となっている先天性の代謝異常疾患である。これまで酵素補充療法などで一定の治療効果は認められているが、神経症状については有効な治療法がない。本研究では、リソソーム酵素を神経細胞へ効果的に運ぶ方法の開発を最終目標として、リソソーム酵素の輸送経路の可視化技術の開発を目指した。 前年度までに鶏胚を用いたリソソーム酵素の可視化を検討している。代表的なリソソーム酵素であるカテプシンD を鶏胚に遺伝子導入し、任意の細胞で任意の時期に発現させることに成功した。本年度は、2光子顕微鏡での生体観察法の開発を行った。鶏胚は卵の中で浮遊しており、正立顕微鏡で観察すると対象物が動くため、タイムラプス観察は不可能であった。そこで、アガロースを利用することで鶏胚を生きたまま固定することに成功し、さらに温度管理を行うことで、長時間のタイムラプス観察に成功した。
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Research Products
(3 results)