2013 Fiscal Year Research-status Report
脳内炎症誘発性の認知情動変化に対するプロスグランジンの関与
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24590314
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
水野 誠 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 神経制御学部, 主任研究員 (20345515)
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Keywords | 発達障害 |
Research Abstract |
プロスタグランジンは痛みや炎症など多くのストレスシグナルに関与する重要な因子である。アルツハイマー病などの神経変性疾患のみならず、認知機能障害でも脳内炎症プロセスがその認知行動異常に関与することが示唆されている。そこで、発達段階において脳内で誘導されたプロスタグランジンが認知や情動にどのように影響を与えているのかの検討を行っている。 【方法】妊娠マウス(妊娠14および15日)へLPS(100μg/kg)投与し、その仔マウスを使用した。 【結果】昨年度から引き続き行っているが、LPSを母体マウスへ投与した場合、仔マウスの行動異常が認められ、特に前頭皮質において、シクロオキシゲナーゼ(COX)2の発現が増加することが判明した。今回は、COXの誘導とプロスタグランジンの産生が行動異常を誘導したと想定し、プロスタグランジン受容体の阻害剤を投与し、行動(自発運動量、社会性行動、認知行動)を解析した。しかしながら、プロスタグランジンE2受容体を出生後に投与したところ、行動異常において変化はなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
母体マウスへLPS投与を行い、その仔マウスが成熟後にプロスタグランジン受容体阻害剤の一つであるプロスタグランジンE2受容体阻害剤を投与し、行動解析を行った。今回は改善する効果が認めれなかった。他のプロスタグランジン受容体の阻害剤を現在解析しており、近日中には結果を得ることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実験動物にプロスタグランジン受容体アンタゴニストを投与し、その後の脳各部位におけるモノアミン変化の測定を行う。つまり、プロスタグランジン受容体アンタゴニスト投与によって、行動とモノアミン変化の関連を解析する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験動物への阻害剤投与の実験で、阻害剤が年度末までに入手できなかったため、さらにそのために使用する動物の数や必要な試薬が少なくなったため。 前年度に入手できなかった阻害剤が今年度には手配できる予定であり、それに関連する実験に使用し、残金は0となる。
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Research Products
(2 results)