2013 Fiscal Year Research-status Report
細胞内膜輸送関連因子による神経分化と機能調節機構の解明
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24590341
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
原 太一 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (00392374)
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Keywords | メンブレントラフィック / 神経 / 脳 / Rab |
Research Abstract |
われわれの研究グループはこれまでに,線虫における卵黄受容体のエンドソームと細胞膜間のリサイクリングに機能するリサイクリング経路の新たな制御因子としてRab35を同定した.哺乳類においても,Rab35がリサイクリングエンドソームに局在し,Arf6のGTPase-activating protein (GAP)である Centaurin beta2/Acap2を制御することで神経突起の伸長に機能することが報告されている.神経細胞の突起形成は高次脳機能の根幹をなす細胞間コミュニケーションの形成に関与することから,Rab35が高次脳機能の構築に重要な役割を果たしていると考えられる.しかしながら,Rab35の神経細胞の分化や機能調節に関する生理的役割の解析はなされていないのが現状である.そこでわれわれは,Rab35の遺伝子欠損マウスを作製し,高次脳機能におけるRab35の生理的役割を明かにすることを目的に研究を行った.前年度までの解析で,Rab35欠損マウスが胎生致死となることを明らかにした.本年度は,Cre-loxPシステムによりRab35遺伝子のcoding領域を欠損するRab35 floxマウスを作製した.作製したRab35 floxマウスを神経前駆細胞でCreを発現させるマウス(Nestin-Cre)との交配した.得られたRab35 flox/+:Nestin-CreマウスとRab35 flox/floxマウスを交配し,神経系でRab35を欠損したマウス(Rab35 flox/flox:Nestin-Cre)の作製を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Rab35 floxedマウスの作製が順調に成功し,計画通りのペースでマウスの作製が進んでいる.Nestin-Creマウスとの交配も完了しており,神経系特異的Rab35欠損マウスを得ている.これらの表現型を詳細に明らかにすることで,高次脳機能におけるRab35の生理的役割を明らかにできると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
神経系特異的Rab35欠損マウスの生存や体重などの経時変化を検討する.行動解析から脳機能への影響を解析する.さらに,Rab35の脳形成や維持における役割について,病理組織学的に解析を行う.また,初代培養神経細胞を用いた解析により,神経突起伸長におよぼすRab35の役割を明らかにする
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Research Products
(6 results)