2014 Fiscal Year Annual Research Report
精巣特異的高発現を示すREV7の生殖細胞生存・増殖・分化における重要性の検討
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24590479
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
村雲 芳樹 北里大学, 医学部, 教授 (40324438)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Rev7 / トランスジェニックマウス / コンディショナルノックアウトマウス / 生殖細胞 / 精巣 / DNA修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、作成したRev7トランスジェニック(Rev7TG)マウスの精巣を用いて、Rev7結合蛋白の同定を試みた。Rev7TGマウスの精巣の組織をRev7抗体等で免疫染色し、Rev7トランスジーン由来の蛋白が生殖細胞に発現していることを確認した。そのRev7TGマウスとコントロールマウスの精巣から細胞抽出液を作成し、Rev7抗体とタグに対する抗体を使用してRev7蛋白を免疫沈降し、共沈してくる蛋白を電気泳動にて確認した。Rev7TGマウスのみに認められ、コントロールマウスでは認められないバンドがいくつか確認できたが、バンドが薄く、再現性がうまく確認できなかった。免疫沈降の条件を検討して行ったが、精巣での新規結合蛋白を同定するには至らなかった。 次に、生殖細胞形成におけるRev7の重要性を検討するために、成体になってからRev7をノックアウトしたコンディショナルノックアウトマウスの樹立を試みた。前年度購入した遺伝子改変マウスを用いて、まず、neoカセットを除去するために、CAGプロモーター下にFLPリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスと交配させ、生まれてきたマウスで、生殖細胞系列にてneoカセットが除去されたことを確認した。次にタモキシフェン誘導性Creリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスと交配させ、成体になってからタモキシフェンを投与してRev7をノックアウトする予定ある。 本研究では、精巣特異的高発現を示すREV7の生殖細胞における重要性を明らかにする目的で研究を行ったが、研究室の移動のために研究が遅れたことと、当初の計画通りに進まなかったことから、予定より研究の進行が遅れたが、現在Rev7コンディショナルノックアウトマウスの作成が進んでいることから、今後、成体の精巣におけるRev7の重要性の解明を続けていく。
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[Journal Article] Suppression of REV7 enhances cisplatin sensitivity in ovarian clear cell carcinoma cells.2014
Author(s)
Niimi K, Murakumo Y, Watanabe N, Kato T, Mii S, Enomoto A, Asai M, Asai N, Yamamoto E, Kajiyama H, Shibata K, Kikkawa F, Takahashi M.
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 105
Pages: 545-552
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] REV7, an Accessory Subunit of DNA Polymerase ζ Is Essential for Primordial Germ Cell Survival in the Mouse2014
Author(s)
Yoshiki Murakumo, Naoki Watanabe, Shinji Mii, Naoya Asai, Masato Asai, Kaoru Niimi, Takuya Kato, Atsushi Enomoto, Hideshi Ishii, Masahide Takahashi
Organizer
Zinc conference, DNA polymerase
Place of Presentation
ケンブリッジ(イギリス)
Year and Date
2014-08-31 – 2014-09-04
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