2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24590528
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
TOMA Claudia 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40325832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 敏彦 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10292848)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細菌 / レプトスピラ / 外膜タンパク / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
病原性レプトスピラは多くの哺乳動物に感染し、腎尿細管で増殖し尿中へと排出される。ヒトは、この尿との直接的な接触、あるいは尿に汚染された水や土壌との接触により感染する。レプトスピラ症の軽症型の場合は風邪と似た症状でやがて回復するが、重症型(ワイル病)の場合は黄疸、出血、肝・腎臓の障害などの症状がみられ高い死亡率を示す。レプトスピラ感染患者は世界で年間30-50万人と推定されており、中南米、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域ではマラリアやデング熱に次いで重要な感染症である。レプトスピラ症の病態形成のメカニズムはほとんど解明されておらず、病原因子としては溶血毒素や、宿主細胞外マトリックスへの接着に関与している外膜タンパク等の報告がある。また、本菌の宿主細胞への侵入過程は、病態形成の鍵となる重要なステップである。しかしながら、病原性レプトスピラの侵入機構はほとんど理解されてないのが現状である。本研究では、病原性レプトスピラが細胞内へ取り込まれるために必要な病原因子および宿主因子を同定し、病原性レプトスピラの細胞侵入の分子機構を解明することを目的とする。 高病原性株(low-passage, LP株)と低病原性株(high-passage, HP株)の遺伝子発現プロファイルを解析した結果、HP株ではlmb216とligBの発現が顕著に減少していることを明らかにした。また、抗-LMB216抗体を作製し、LMB216は菌体表面に突出している外膜タンパクであることが分かった。LMB216はファイブロネクチン結合性タンパクであり、トランスポゾン挿入変異株等を用いてマクロファージへの侵入に必要な因子であることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)