2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24590601
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
軍神 正隆 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40463848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 勧 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323597)
松原 全宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40361498)
矢作 直樹 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60158045)
佐藤 元 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (70272424)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 救急外来 / 電子カルテ / 医療情報 / 医療安全 / 臨床意思決定支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
開発した電子カルテシステムを病院に導入し、1) 診療時間・カルテ入力時間を減少させるか、そして 2) 医師の満足度を評価した。 研修医の研修期間に伴う能力向上の影響を少なくするために、研究対象となった6人の研修医(1か月ずつ研修)を3人ずつにランダムの2グループAとBに分け、グループA:既存の電子カルテを半月、次に開発した電子カルテを半月、グループB:開発した電子カルテを半月、次に既存の電子カルテを半月とした。 研究期間は2ヶ月間とし、この間に救急科を受診した全ての患者、ならびに研修医すべてを対象とした。 結果は既存の電子カルテを使用した期間と、開発した電子カルテを使用した期間では、患者の年齢、性別、緊急度は変わらなかったが、開発した電子カルテは、カルテ記載時間を減少させることを示し、研修医の満足度が高いことを示した。 カルテ記載時間は、特に緊急度の高い患者に対して短縮時間が大きく、さらに診療時間も短縮させた。緊急度が高い患者を救急外来に滞在させることは、死亡率の上昇に繋がるため、このシステムは緊急度が高い疾患を扱う救急外来において非常に有用であることが示せた。 満足度に関しては、特に身体所見サポートシステム、写真、陰性所見が取れる機能に対して満足度が高かった。また見逃しを減らすこと、教育的であること、そして鑑別疾患表に対しても満足度が高く将来的に使いたいと解答を得た。また診察に関しては、身体所見を取る時間が増えたとの解答が多かった。これは使用した医師の満足度だけでなく、患者の満足度や安全性にも寄与したと考えられる。よって、開発した電子カルテは、入力時間の短縮、安全性ならびに教育的な効果を上げたと言える。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Impact of a new medical record system for emergency departments designed to accelerate clinical documentation: a crossover study2015
Author(s)
Inokuchi R, Sato H, Iwagami M, Komaru Y, Iwai S, Gunshin M, Nakamura K, Shinohara K, Kitsuta Y, Nakajima S, and Yahagi N.
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Journal Title
Medicine
Volume: In press
Pages: In press
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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