2013 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病の自動車運転能力を正しく評価し療養者と社会の安全を守る研究
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24590606
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
成田 有吾 三重大学, 医学部, 教授 (50242954)
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Keywords | 自動車運転 / パーキンソン病 |
Research Abstract |
平成25年度は、県運転免許センターの協力を得て、パーキンソン病(以下、PD)患者の自動車運転能力と神経学的・臨床検査結果との関連を検討するため、PD患者で自動車運転を継続しているもの6名、および健常者コントロールとして、患者の配偶者で自動車運転を継続しているもの4名を被験対象として研究を進めた。 本学臨床研究倫理審査委員会の承認後に研究を開始し、平成26年3月31日までに全例、大学病院で神経学的診察、unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS), Mini Mental State Examination(MMSE), Frontal Assessment Battery(FAB),言語療法室での高次脳機能検査;Benton視覚保持試験(Benton Visual Retention Test : BVRT) , trail making tests A & B (TMT-A & TMT-B) を実施した。その後、 県運転免許センターに移動し、同センター適性検査機器から、CRT運転適性検査:視覚検査・操作検査で視覚反応平均応答時間(秒)、正解数、反応動作の速さ(秒)、反応むら(秒)、誤反応回数およびシミュレーション運転装置での検査を実施した。シミュレーション運転装置の難易度は中等度に設定し、通常の評価項目(誤操作、危険行為数等)で評価した。 被験者のうちPD患者には、服薬内容と症状日内変動の評価として、運転免許センターでの検査前1週間の自宅を中心とする行動チャート記録を求めた。現在、その集計を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画全体の60%程度と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、県難病相談支援センターの協力を得て、患者学習会および相談会を通じた研究参画への呼びかけを継続し、経時的な評価を加味して今後の研究を推進していく方針である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究参加者の組み入れが当初予定より若干、遅れて、26年度にずれ込んだため繰り越しが生じた。 四月上旬までに組み入れた参加者の時系列沿った変化の検討や新たな患者及び配偶者の参加を計画し、最終年度として本研究の完遂を目指す。
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