2014 Fiscal Year Annual Research Report
医歯薬学分野における英語論文執筆と口頭発表のための定型表現の計量的分析
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24590622
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
大武 博 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (20149925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜川 義弘 宮城教育大学, 環境教育実践教育センター, 教授 (20232803)
BRIAN Morren 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (20244519)
河本 健 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (50224861)
金子 周司 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (60177516)
竹腰 正隆 東海大学, 医学部, 講師 (80221373)
竹内 浩昭 静岡大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90216854)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ライフサイエンス英語 / コーパス / コンコーダンス |
Outline of Annual Research Achievements |
生命科学関連英文のコーパス資料収集及び分析システムの再整備・拡充を図った。コーパスの英文資料を用い、単語ごとに用例、コロケーション、頻度情報などを、一般に広く容易に活用できるようにした。研究課題である口語英語(口頭発表英語)について、英語資料を入手しコーパスを作成、コンコーダンス、コロケーションなどを分析し、論文英語との違いを研究した。論文英語、口語英語とも、計量的分析により、頻出表現に注目し単語間の親和性(自然な共起)分析をした。特に口語英語コーパスにおける出現頻度の高い動詞に着目し、論文英語における動詞の出現頻度と比較することで、口演用英語の特性を明らかにし、論文にまとめた。以下、コーパスの内容・分析・結果である。 (1)TEDカンファレンスのスクリプトを利用し英文コーパスを作成し、口語英語の基本資料とした。(ネイティブ版口語英文コーパス)(口語英語の特性分析) (2)PubMedより生命科学関連英語論文アブストラクトの収集によりコーパスを作成し、ネイティブによる論文英語の基本資料とした。(ネイティブ版英文コーパス)(論文英語の特性分析) (3)PubMedより生命科学関連英語論文アブストラクトの収集によりコーパスを作成し、日本人の論文英語の基本資料とした。(日本人版英文コーパス)(ネイティブの論文英語と比較し、日本人英語の特性分析) (4)動詞を中心に頻出する語・語句の抽出をし、口語英語、論文英語、における動詞の出現頻度の差に着目した。日本人英語コーパスとネイティブの英語コーパスにおける、動詞頻度比較をすることで、日本人英語の特性(口語英語と論文英語における動詞の使用実態)を明らかにした。分析の結果、日本人英語では、口語英語と論文英語において、動詞の使用頻度に明確な差がない場合が顕在し、単語の使用域を意識し、より自然な英語を生成する必要性が確認された。
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