2013 Fiscal Year Research-status Report
服薬コンプライアンスを改善する、患者に応じて見せる糖尿病シミュレーションモデル
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24590639
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
工藤 光洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (20256978)
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Keywords | 糖尿病 / シミュレーションモデル / 血糖値 |
Research Abstract |
糖尿病患者やその予備群の治療に対する理解と病識を深め、患者自ら血糖コントロールに勤めることは糖尿病の治療や予防に非常に重要であると考えられている。本研究では、分子メカニズムのモデル構築・シュミレーション解析ソフトウェアCell Illustrator (CI)を用いて、コンピュータ上で血糖値コントロールのシミュレーションモデルを構築し、糖尿病患者と医療従事者とのコミュニケーションツールとしての利用や、糖尿病治療薬の作用機序の解析や理解への利用を考えている。前年度には、我々が今まで構築してきた膵β細胞におけるインスリン分泌機構のシミュレーションモデルをベースとして、既知の論文データを参考に、小腸、肝臓、膵臓の3臓器の相互作用を考慮した血糖コントロールと糖尿病治療薬の作用機序を実装したシミュレーションモデルを構築した。本年度では、さらに糖尿病治療薬の種類を追加した。また、ヒトの経口糖負荷試験での血糖値、インスリン分泌量などの経時的データを利用して、データ同化を行う事で、シミュレーションモデルの精度を上げることを目標として準備をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.Cell Illustratorでの、小腸、肝臓、膵臓の3臓器の相互作用を考慮した血糖コントロールに関与するシグナル伝達経路のシミュレーションは成功している。 2.糖尿病治療薬の種類を追加し、それらの作用機序の実装を行っている。 3.専門医からのアドバイスなどを受け、モデル構築の改良・改善をおこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトの経口糖負荷試験のデータ、特に住民の検診データを利用するため、倫理委員会への申請や、関係者との調整・準備を進めている。ヒトのデータを使用したデータ同化によるシミュレーションモデルのパラメーター調整を目指している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該助成金が生じた理由として、Cell Illustratorの年間使用の期限が4月をまたいだ事や、次年度が最終年度であるため、分子病理学的解析や多変量解析ソフトウェアのサポートなどに充当することを考えている。 1.解析ソフトウェアのサポート料 2.分子病理学的解析の試薬など
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