2013 Fiscal Year Research-status Report
化学物質の生体での毒性を予測するためのバイオインフォマティクスツールの開発
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24590743
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
稲寺 秀邦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (10301144)
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Keywords | 化学物質 |
Research Abstract |
本研究は、生きた動物を使用しない化学物質の毒性評価法を確立することを目的として、培養細胞を用いたトランスクリプトーム解析の結果を、生体(vivo)における毒性評価に結びつけるためのバイオインフォマィクスツールを開発することをめざしている。平成25年度は化学物質の種類を追加して、培養細胞および生体における化学物質応答遺伝子の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
われわれが確立したin house マイクロアレイを用いて、代表的な環境化学物質により発現が変動する遺伝子群を、マウス(vivo)およびマウス初代培養肝細胞を用いて解析した。平成25年度はマウス初代肝細胞の調整に時間を費やしたが、平成24、25年度の達成度を評価すると、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、使用する環境化学物質の種類をさらに増やし、化学物質応答遺伝子の解析を継続する。同時に培養細胞における発現変動遺伝子の情報を、生体(vivo)への毒性評価予測に結びつけるためのバイオインフォマティクスツールの開発をすすめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究で使用するマウス初代肝細胞は、培養手技が難しく培養に困難をともなう。平成25年度は、生きた細胞数を確保すること、および培養細胞のバイアビリティを維持することに時間を費やした。またin houseマイクロアレイの作成にも予想外に時間がかかった。これらに時間を費やしたため、平成25年度は当初の予定金額よりも物品費の使用金額が減少した。 物品費、旅費ともに計画的に使用する。
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Research Products
(8 results)