2013 Fiscal Year Research-status Report
室内環境汚染物質2-エチル-1-ヘキサノールによる鼻のシックハウス症状の解明
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24590752
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
三宅 美緒 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80128610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 龍雄 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (60262896)
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Keywords | 2-エチル-1-ヘキサノール |
Research Abstract |
前年度に0、20、50、150ppm の2-エチル-1-ヘキサノー ル(2EH) を1週間、1ヶ月、3ヶ月曝露して得られた嗅上皮及び嗅球サンプルのうち、今年度は3ヶ月曝露サンプルのみを用いて免疫染色を行った。 嗅細胞及び嗅神経のマーカー発現は、嗅上皮及び嗅球糸球体において、曝露濃度依存的に減少した。また嗅球糸球体の厚さも曝露濃度依存的に減少した。 同じく嗅球糸球体におけるドーパミンニューロンの発現も、曝露濃度依存的に減少した。 一方、嗅球糸球体におけるミクログリア及び新生ニューロンの発現は、2EH曝露により増加した。 嗅球糸球体のミクログリアの増加を嗅上皮の白血球浸潤と関連づけられるかどうかは、今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
嗅球の種々の介在ニューロンを免疫染色で染め分けるのが主な目的だったので、これに関しては、この1年でほぼ達成していると思う。
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Strategy for Future Research Activity |
嗅球及び脳の海馬における種々の介在ニューロンの変化を検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
一部の研究を次年度に持ち越したため。 持ち越した研究を次年度に確実に実施する。
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