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2014 Fiscal Year Annual Research Report

パラワン島(フィリピン)におけるデング早期診断のための研究

Research Project

Project/Area Number 24590778
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

齊藤 麻理子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80404234)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 陽  東北大学, 大学病院, 助教 (20443989) [Withdrawn]
神垣 太郎  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80451524)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsデングウイルス / サーベイランス / フィリピン
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度4月、カウンターパートであるフィリピン熱帯医学研究所(RITM)における倫理委員会の承諾が降り、5月からターラック州立病院において入院患者、および外来患者からの検体採取を開始した。研究への登録対象は5日以内に発熱を呈し、ターラック州立病院の外来または入院患者とし、年齢は生後8日以降とのみ設定した。特に軽症のデングの場合は症状が非特異的であるため、臨床上デングを疑わない症例も含めることとした。
平成27年3月までに外来患者312名、入院患者72名を登録し、血液(全血およびフィルターペーパー)、尿、唾液を採取した。RITMにおいて、血清からReal-time PCRを用いてデングウイルスの検出を行った結果、外来患、入院患者、それぞれ各20件ずつ、合計40件が陽性となった。外来患者における陽性率は6.4%、入院患者における陽性率は27.8%であった。遺伝子解析の結果、これまでフィリピンにおけるデングウイルス1型の遺伝子型は IV型のみが報告されていたが、2014年7月以降ターラックにおいてII型が出現してきたのが確認された。またターラックでは2014年殆ど検出されなかったデングウイルス3型が2015年になってから出現したのが確認された。現在、臨床症状とウイルス検出の有無について比較を行っているが、引き続きターラックにおける初期診断に有効なパラメータとなる可能性のある項目について検討してゆく。

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Published: 2016-06-01  

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