2013 Fiscal Year Research-status Report
思春期過敏性腸症候群発症とトラウマの関連―東日本大震災の影響の検討
Project/Area Number |
24590779
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遠藤 由香 東北大学, 大学病院, 助教 (00343046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 知隆 東北大学, 大学病院, 助教 (40360870)
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 思春期 / 東日本大震災 / トラウマ / ストレス / 生活の質 (quality of life) / 自己効力感 / 失感情症 |
Research Abstract |
本研究では、宮城県内で大規模疫学研究を施行し、平成16年データと比較して思春期の過敏性腸症候群(IBS)有症状者の変化を把握する。有症状率の変化が時間の経過によるものかを判定し、沿岸部と内陸部との比較により、東日本大震災でのトラウマ的体験がIBSの発症率を増加させ、その影響は数年後までも及ぶという仮説を検証する。加えて失感情症傾向・ストレスなどの因子が及ぼす影響、有症状者が患者に変化する契機、Quality of Life (QOL) の変化も追跡して思春期IBSの特徴を捉える。本邦で思春期IBSに関する疫学的データはほとんどなく、かつ大震災前に同様の方法で施行された調査データと比較し震災の影響を検討できるのは本研究のみである。 《研究実績》a. 宮城県内の中学生に対する疫学調査実施準備:宮城県内の中学3年生約3000人に質問紙を配布すべく、県教育委員会および県医師会と質問紙の配布時期や方法について調整を行った。その結果、教育現場は現在でも震災の影響で混乱した状況が続いており、平成16年と同様の方法でのデータ収集は非常に困難であることが判明した。そのためデータの収集方法を再検討する必要性が生じ、結果を出すための代替案を検討した。 b. 情報収集:世界心身医学会、日本心身医学会等に参加し、国内外のIBSに関する疫学的動向について情報を収集するとともに、データの新たな解析方法についてのディスカッションを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
宮城県教育委員会および県医師会と質問紙の配布時期や方法について調整を行った。その結果、教育現場は現在でも震災の影響で混乱した状況が続いており、平成16年と同様の方法でのデータ収集は非常に困難であることが判明した。そのためデータの収集方法を再検討する必要性が生じ、結果を出すための代替案を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
代替のデータ集手法を確立し、現場との調整が済み次第、速やかにアンケート調査を実施する。 調査に協力した生徒に対し、希望があれば窓口で相談を受け、診療可能な施設の紹介などして対応する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査施行の遅れにより、質問紙郵送費、データ入力費用等を次年度に繰り越した。 調査実施に伴い、繰り越した研究費は使用する予定である。また、次年度以降に請求する研究費は、当初の予定通り使用する。
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Research Products
(4 results)