2012 Fiscal Year Research-status Report
マンモグラフィ検診における中間期乳癌の生物学的特性と検診間隔の妥当性に関する研究
Project/Area Number |
24590781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 昭彦 東北大学, 大学病院, 講師 (60375045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 孝宣 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00292318)
梅田 みか(渡辺みか) 東北大学, 大学病院, 准教授 (20292344)
河合 賢朗 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80513530)
大内 憲明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90203710)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 乳がん検診 / 中間期がん / 癌がん登録 / J-START |
Research Abstract |
平成24年度は東北大学病院での治療例に絞って、中間期がん症例の集積を行った。過去5年間でおよそ20例の症例が中間期がんと見られる記述があり、今後検診施設への問い合わせなどで確認する予定である。仙台市の検診結果をマンモグラフィ中心に解析するため、検診で乳がんを発見された全ての症例のマンモグラフィをコピーしその所見の解析を進めている。宮城県地域がん登録からの中間期がんの抽出は、検診の受診者名簿と、乳がん登録されている患者の名前、生年月日、住所を基にマッチング症例を選別し、受診時の所見と、がんの診断時期とを精査することで中間期がんを見つけ出すことが可能となる。平成25年度中に、過去の中間期がんの調査の際に行った倫理審査に準じて申請を行い、可能な限りの数を集積する予定である。その一方で、地域がん登録で中間期がんと確定された症例であっても、治療した医療機関への逆照会は、癌登録の性格上禁止されており、把握した症例に対して当初の目的であった病理組織学的調査を追加することには大きな障壁となっている。J-START(超音波併用検診の有効性に関する比較試験)からの報告例に関しては、平成24年度までが第二回目の検診受診と結果の集積期間となっており、検診結果が公表されることで懸念されるバイアスを排除する目的でい一切のデータに対し、発見契機などは明らかとされていない。平成25年度以降、データクリーニングが進み、公表できるデータが確定した時点で調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
地域がん登録で中間期がんと確定された症例であっても、治療した医療機関への逆照会は、癌登録の性格上禁止されており、把握した症例に対して当初の目的であった病理組織学的調査を追加することには大きな障壁となっている。J-START(超音波併用検診の有効性に関する比較試験)からの報告例に関しては、平成24年度までが第二回目の検診受診と結果の集積期間となっており、検診結果が公表されることで懸念されるバイアスを排除する目的でい一切のデータに対し、発見契機などは明らかとされていない。平成25年度以降、データクリーニングが進み、公表できるデータが確定した時点で調査を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
地域がん登録で中間期がんと確定された症例であっても、治療した医療機関への逆照会は、癌登録の性格上禁止されており、把握した症例に対して当初の目的であった病理組織学的調査を追加することには大きな障壁となっている。入手可能なマンモグラフィの過去画像との比較を中心として乳がんの進行速度の推定を行うことで、一般の症例は代用し、詳細な病理検索の出来る当院治療症例に関して生物学的特性を検討する。 J-START(超音波併用検診の有効性に関する比較試験)からの報告例に関しては、平成25年度以降、データクリーニングが進み、公表できるデータが確定した時点で調査を開始する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
宮城県対がん協会の症例の中間期がん症例の集積と、仙台市を中心とした検診からのマンモグラフィの提供を受け、画像から推定される乳がんの進行速度に関するデータ収集、解析を行う。画像のコピー、収集におよそ50万円程度の支出を予定している。 初年度は症例集積の遅れから、病理検査に伴う抗体購入費が使用されずに残る結果となり、およそ40万円が繰り越しとなっている。 院内治療例の中間期がんに関しては、病理学的検討を加える。病理検索のための免疫組織学的検討におよそ70万円程の支出を予定している。
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