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2013 Fiscal Year Research-status Report

マンモグラフィ検診における中間期乳癌の生物学的特性と検診間隔の妥当性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24590781
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

鈴木 昭彦  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60375045)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石田 孝宣  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00292318)
梅田 みか (渡辺 みか)  東北大学, 大学病院, 准教授 (20292344)
河合 賢朗  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80513530)
大内 憲明  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90203710)
Keywords乳がん検診 / マンモグラフィー / 精度管理 / 中間期がん
Research Abstract

仙台市のマンモグラフィー併用乳がん検診における視触診の意義を考察する目的の調査を行った。平成19年度~23年度のマンモグラフィー併用検診受診総数は179,911名であり、8,928名が検診の結果として要精査の判定を受けていた。検診総数に対する要精査の割合は4.96%であった。同時期に検診から発見された乳がんは559例であり、がん発見率は0.31%、陽性反応的中度は6.26%であった。要精検となった所見を調査したところ、8,928例の要精査症例中、487例はマンモグラフィーの所見は左右ともにカテゴリー2以下であり、同時に施行された視触診の所見によって要精査とされていた。視触診の所見のみで要精査となった487例中、乳がんが21例で見つかっており、陽性反応的中度は4.31%であった。視触診での発見乳がんを10歳階級の年代別で解析すると、40代では、検診発見乳がん126例中視触診発見が12例あり、視触診発見の割合が9.5%であったのに対し、50代以降では視触診発見の割合が2.1%と低く、相対的に視触診の意義は低いものと考えられた。本研究の成果は第21回に本乳癌学会総会(浜松市)にて発表し、現在論文化に向けて準備中である。
前年度に続いて、仙台市乳がん検診で発見された乳がん症例の画像データの集積は継続して行っている。一方、地域がん登録で中間期がんと確定された症例であっても、治療した医療機関への逆照会は、癌登録の性格上禁止されており、把握した症例に対して当初の目的であった病理組織学的調査を追加することには大きな障壁となっている。現時点では、集積された検診での画像データの解析により、より見逃されやすい(中間期がんとなる可能性の高い)画像所見のデータベース化を進め、検診精度の向上に寄与することを目的として研究を継続している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年の報告でも記載したが、地域がん登録で中間期がんと確定された症例であっても、治療した医療機関への逆照会は、癌登録の性格上禁止されており、把握した症例に対して当初の目的であった病理組織学的調査を追加することには大きな障壁となっている。次善の研究として、乳がん検診の実態と視触診の意義に関する調査研究をすすめている。画像データの集積は当初の計画通りすすめているので、これを基にしたデータベースの作成と検診精度の向上へ向けた取り組みを続ける予定である

Strategy for Future Research Activity

地域がん登録からのアプローチでは、中間期がんの調査研究を行うことは、制度上極めて困難であると言わざるを得ない。収集できる画像データを基にしてがんの進行・進展速度の推定を行い、適切な検診間隔の提言をおこないたい。検診システムそのものに関しては、従来から行われているし触診の併用の意義に関する科学的な分析を行い、その施行の是非、医療経済的効果、トータルとしての利益に関する考察を行い、適正な乳がん検診の実施に関するエビデンスの確立を目指す。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度は画像データ収集と、その解析を研究の主体としたため、当初計画で予定していた病理診断、解析の費用を計上すること無く年度が終了した。また、出張予定も本研究予算からは支出がなかったため、当初予算よりも少ない支出となった。
次年度使用額は、当初計画していた病理診断を縮小し、画像データベース作成に振り分けたことにより生じたものであり、次年度以降に実施するデジタルマンモグラフィのソフトコピー診断の画像データベース作成に必要な経費として平成26年度請求額と合わせて使用する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Controversies in breast cancer screening for women aged 40-49 years.2014

    • Author(s)
      Suzuki A, Ishida T, Ohuchi N
    • Journal Title

      Jpn J Clin Oncol.

      Volume: in press Pages: in press

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] A randomized controlled trial to verify the efficacy of the use of ultrasonography in breast cancer screening aged 40-49 (J-START): 76,196 women registered.2013

    • Author(s)
      Ishida T, Suzuki A, Kawai K, Narikawa Y, Saito H, Yamamoto S, Tohno E, Sobue T, Fukuda M, Ohuchi N
    • Journal Title

      Jpn J Clin Oncol,

      Volume: 44(2) Pages: 134-140

    • DOI

      10.1093/jjco/hyt199

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] マンモグラフィ検診における視触診の意義に関する検討2013

    • Author(s)
      鈴木昭彦、石田孝宣、多田寛、渡部剛、藤井里圭、大内憲明
    • Organizer
      第21回 日本乳癌学会総会
    • Place of Presentation
      浜松市
    • Year and Date
      20130627-20130629

URL: 

Published: 2015-05-28   Modified: 2015-06-16  

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