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2013 Fiscal Year Research-status Report

一酸化炭素の体内動態に与える組織ヘムタンパクの役割

Research Project

Project/Area Number 24590856
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

木下 博之  香川大学, 医学部, 教授 (00284357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 飴野 清  香川大学, 医学部, 准教授 (50019626)
田中 直子  香川大学, 医学部, 助教 (60700052)
Keywords一酸化炭素 / 中毒 / 体内動態 / ヘモグロビン / 筋肉 / 組織 / 死後拡散
Research Abstract

法医学の実務においては、一酸化炭素(CO)中毒は、高頻度に遭遇する病態のひとつであり、火災や中毒死の事例における死因や死亡に至るプロセスを評価する上で、血液中の濃度(飽和度)データは欠かせない。一方、死後経過の長い例では血液が採取できない場合もあり、代替検査法の確立が課題となっており、基礎的データとしての臓器分布や体内動態評価が求められる。今回の検討では、電気化学式センサーを装着したガスクロマトグラフ装置の実務への応用をすすめている。
昨年度は、CO飽和度の測定に際して、装置自体の安定性の問題や、試料の適切な前処理法の確立のために時間を要したが、今年度に様々な追加検討を行った結果、安定性については、周囲の温度、湿度をほぼ一定にすることで問題が解消した。また、前処理法についても、血液試料については比較的安定した結果を得ることができた。これらの知見、成果については、法医学会の学術全国集会で発表し、いくつかの研究者から高い関心が示された。
現在、血液に活用した試料の前処理方法を応用して、他の組織についても検討を進めている。組織中の濃度を測定する方法として、現在用いている手法は有用ではあるものの、すべての組織についての安定した結果が得られておらず、次年度においてもこの点をクリアする必要がある。
CO飽和度の測定には、従来から検討を行っているオキシメータを併用しているが、再現性の高い結果を得ることができ、実務での有用性が改めて明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

CO濃度(飽和度)の測定に際して、装置がまだ開発途上であることもあり、安定性を維持することに苦心し、温度、湿度といった環境条件の設定のための工夫や、試料の適切な前処理法の確立に時間を要したが、血液試料については比較的安定した結果を得ることができた。現在、これらの結果を基に、筋肉を含む他の組織への応用をすすめているが、まだ改良の余地があるが、それぞれの問題は解決しつつある。

Strategy for Future Research Activity

今年度については、測定装置に関する問題はほぼ解決すると思われる。動物実験での多数の試料を得ることで,予定した体内動態の評価を行うことが可能となると考えている。CO吸入後の動態は、短時間で平衡に達すると考えられるが、死亡後の体内分布変化や濃度変化の推移を詳細に検討する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

CO濃度(飽和度)の測定に際して、装置の安定性維持のための改良や、適切な前処理法の確立に時間を要し、動物実験がやや遅れたことによる。
現在、実験のがやや遅れた問題は解決しつつあり、今年度の動物実験を集中して行うことで、対応可能と考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] センサーガスクロマトグラフによる一酸化炭素濃度測定2013

    • Author(s)
      田中直子、飴野清、jamal M、組橋充、木下博之
    • Organizer
      日本法医学会学術全国集会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      20130627-20130628

URL: 

Published: 2015-05-28  

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