2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24590866
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
原 修一 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70208651)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 一酸化炭素中毒 / NADPH oxidase / dual oxidase 2 / ラット / 線条体 / mRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
リアルタイムPCRによる一酸化炭素(CO)曝露後のラット線条体dual oxidase 2 (DUOX2; NADPH oxidase familyに属する) mRNA発現量は、housekeeping geneとしてglyceraldehyde 3-phosphate dehydrogenase (GAPDH)を用いた場合でも、beta-2 microglobulin(B2M)の場合と同様、3000 ppm COにより増加したことから、重度CO中毒によるDUOX2 mRNA発現の誘導が確認された。一方、DUOX2タンパク量をウエスタンブロットで測定したところ、mRNA発現量からの推測と異なり、Airのみ曝露群においても該当する分子量の明らかなシグナルが認められた。これは、DUOX2タンパクが通常状態の線条体に発現していることを示唆する。しかし、3000 ppm CO曝露では若干増加したものの著明ではなかった。DUOX2のsiRNAあるいはnegative control RNAを線条体に投与した場合、DUOX2およびB2M mRNA発現量をGAPDHに対して標準化すると、これらの発現は増加したことから、前年度の結果を再考する必要がある。そのため、siRNAあるいはnegative control RNA投与におけるDUOX2タンパク量の測定を検討中である。一方、CO曝露後の線条体で、DNAマイクロアレイによりmRNAの顕著な増加が認められたalkaline phosphatase 1に対して血清中alkaline phosphatase活性を、また、顕著な減少が認められたアディポネクチンの血清中濃度を経時的に測定したが、両者の変動は、Air群と同程度であった。
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