2013 Fiscal Year Research-status Report
過敏性腸症候群患者の心理的異常を改善するための心理療法の開発
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24590890
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田山 淳 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (10468324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨家 直明 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (50336286)
西郷 達雄 長崎大学, 保健・医療推進センター, 技術職員 (50622255)
林田 雅希 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (70264223)
小川 豊太 (濱口 豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 心理的ストレス / 不安 / 心理療法 / 脳腸相関 |
Research Abstract |
昨年度の開始から現時点までに,過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome : IBS)の対象者に対するベースライン試験ついては9割方終了した。具体的に,昨年度は対象者の脳波測定,血行動態検査,認知機能検査,ストレスホルモン検査を分担研究者らと共に実施することができた。ベースライン試験後の心理療法についても,7割のIBS患者が完遂することができた。なお,得られた各種データについての解析も検査と平行して実施しており,検査データのデータベース化に関しても5割方終了した。 その他,昨年度の実績としては,本研究の副次的評価項目に設定している心理テスト(消化管症状に特化した不安を評価するテスト(The Japanese version of the Visceral Sensitivity Index : VSI))に関して,その信頼性と妥当性の検討を行ったところ,信頼性と妥当性共に十分であったことが確認できた。これについては,VSIの信頼性・妥当性についての論文として論文執筆を行い,英文誌に投稿したところ昨年度の末に受理に至っている。 また,現在のところ,データベースが不十分ではあるものの,データの探索的分析を実施している。その結果,本研究で行っている心理療法の効果については,心理・生物・社会の3側面で認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担研究者が各者の責任を十分に果たしながら研究が進んでいる状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度前半は,脳波,ストレスホルモン,痛覚閾値等の生理検査データの解析を実施する。後半では,得られた結果をまとめ,社会貢献のため,これを英文誌に投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度,対象者のリクルートが僅かであるが不足しているため,検査にかかる消耗品及び対象者への謝金が未使用であった。 今年度,新たに対象者を若干名募ることにより,消耗品購入費と対象者への謝金が発生するので,使用額が消化する。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Gastrointestinal specific anxiety in irritable bowel syndrome: Validation of the Japanese version of the Visceral Sensitivity Index in university students.2014
Author(s)
Tatsuo Saigo, Jun Tayama, Toyohiro Hamaguchi, Naoki Nakaya, Tadaaki Tomiie, Peter Bernick, Motoyori Kanazawa, Jennifer Labus, Bruce Naliboff, Susumu Shirabe, Shin Fukudo
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Journal Title
BioPsychoSocial Medicine
Volume: 8:10
Pages: 1-9
DOI
Peer Reviewed
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