2013 Fiscal Year Research-status Report
特異的NK細胞受容体・リガンドを標的としたクローン病新規治療法の開発
Project/Area Number |
24590937
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長堀 正和 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (60420254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永石 宇司 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (60447464)
渡辺 守 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10175127)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / クローン病 / 新規治療法 / 粘膜免疫 / NK細胞 |
Research Abstract |
本研究では申請者らがこれまでに得られた知見を基盤として独自に研究を展開してきたナチュラルキラー(NK)細胞による特異的受容体/リガンドを介したその細胞傷害活性に着目し、炎症性腸疾患の病態における特異的な免疫学的異常に対する新規治療法の開発基盤樹立を目標とした研究を展開している。その結果、本研究では当該研究期間に以下のような成果が得られた。1)マウスの脾臓からNK細胞を単離し、つづいてAsialoGM1陽性亜集団をFACS soringによって単離したのちにIL-2などのリコンビナント サイトカインの添加など適切な条件下で培養した結果、このサブセットはエフェクター・メモリーT細胞の分化や増殖を抑制する機能がある可能性を見出した。2)マウスの脾臓から単離したナイーブT細胞をRag欠損マウスに移入し、兆円惹起性のエフェクター・メモリーT細胞が誘導されていく過程を経時的に観察し、適切な時点このマウスから単離した各分化段階のT細胞とともに、上記のNK細胞サブセットを共培養した結果、特定の分化段階にあるT細胞に対して特異的な細胞傷害活性がある可能性を見出すことに成功した。これらの成果はこれまで不明確であった各NK細胞サブセットの機能解析を行う上で大きく貢献できるものと思われる。とくに炎症性腸疾患の病態において誘導される獲得免疫反応に対する、あるNK細胞サブセットの細胞傷害活性をこれから詳細に解析する上において重要な実験系の確立に寄与するものと示唆され、今後の研究成果が期待されるものと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NK細胞の前駆細胞や分化マーカーに関する情報が最近報告されてきており、その機能の違いが示唆されている。本研究を遂行する上において、あるNK細胞サブセットの機能を具体的に明示できたことは大きな成果であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
あるNK細胞サブセットの機能が同定できたことを受けて、今後は炎症性腸疾患における異常な免疫応答において、このNK細胞がエフェクター・メモリーT細胞の分化・増殖に対していかに影響を及ぼしうるのかを詳細に解析する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度末時点で、当該年度の機器保守契約費用の支払が完了していないため。 また、試薬等が計画当初より廉価で購入可能であったため。 検討する数・種類を拡大して解析を行うため、試薬を増量して購入する予定である。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Myosin light chain kinase expression induced via tumor necrosis factor receptor 2 signaling in the epithelial cells regulates the development of colitis-associated carcinogenesis.2014
Author(s)
Suzuki M, Nagaishi T, Yamazaki M, Onizawa M, Watabe T, Sakamaki Y, Ichinose S, Totsuka M, Oshima S, Okamoto R, Shimonaka M, Yagita H, Nakamura T, Watanabe M
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Journal Title
PLoS One
Volume: 9
Pages: e88369
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The 2nd edition of consensus statements for the diagnosis and management of intestinal Behçet's disease: indication of anti-TNFα monoclonal antibodies.2014
Author(s)
Hisamatsu T, Ueno F, Matsumoto T, Kobayashi K, Koganei K, Kunisaki R, Hirai F, Nagahori M, Matsushita M, Kobayashi K, Kishimoto M, Takeno M, Tanaka M, Inoue N, Hibi T
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Journal Title
J Gastroenterol
Volume: 49
Pages: 156-162
DOI
Peer Reviewed
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