2014 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による肝疾患の病態制御の分子基盤の解明―特にSIRT1の機能解析―
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24590968
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
白木 克哉 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90263003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 和史 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (60378370)
内田 和彦 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90211078)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 加齢 / 老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの成果を踏まえて、Sirt1の加齢における役割を検討、解析した。また、メチル化DNAの解析を行い、その結果を統合し加齢に伴う遺伝子変化について包括的に解析した。その結果、GeneChipにて検出された28042個の遺伝子について、20歳代、50歳代のサンプル間で有意差検定を行った結果、292個の遺伝子に有意差を認めた。これらのうちFold Changeが1.5より大きい遺伝子23個を、Fold Changeが小さな遺伝子群と比較しupstream解析を行った。さらに、メチル化遺伝子の変化と合わせて、50個のキーノード遺伝子が検出された。p53、TRAF3、XIAP等のapoptosis関連遺伝子が認められた他に、SIRT1などのヒストン関連分子の重要性が示唆された。 また、前年度から、継続して施行しているノックアウトマウスの作成については、順調に作成がすすむ、現在純系の系統作成をしている。一部のマウスに高脂肪食を与えて、脂肪肝の提訴や遺伝子変化や全身の臓器に与える影響について検討している。 以上の研究結果から、今回検出された遺伝子のうちSIRT1についてはこれまでの報告とあわせて、老化関連疾患との密接な関係が示唆された。肝臓においてはSIRT1が糖新生、脂肪酸酸化に関わるとされている他、発癌との関連も推測される。今後はSIRT1発現とIFNシグナルや脂質糖代謝など肝の加齢による変化、肝疾患との関連についてさらなる研究が必要と考えられる。
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