2014 Fiscal Year Annual Research Report
胆道がんの分子標的治療を目指した包括的ゲノム解析の応用
Project/Area Number |
24591006
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木暮 宏史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60568921)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立石 敬介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396948)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 胆道がん / エピジェネテイクス |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの発生・進展において、遺伝子変異のみならずエピジェネテイクス修飾制御の異常を介した遺伝子発現変化の重要性が明らかになっているが、胆道がんにおけるその関与の検討は十分ではない。本研究では胆道がんのゲノム異常と関連するエピジェネテイクス修飾制御の異常を検討してきた。これまでの検討にて、一部のヒト肝内胆管がんにおいて報告されているIDH1,2遺伝子変異に焦点を当てた。この変異は白血病やグリオーマと同様に、肝内胆管癌の発癌における意義が推察はされているが、その生物学的意義の全貌は必ずしも明らかではない。IDH1,2の変異体はケトグルタル酸からヒドロキシグルタル酸を産生することにより、細胞内代謝産物のプロファイルを変化させるのみならず、ヒストン・DNA修飾酵素の活性に影響を与える可能性が知られている。本研究の最終年度では胆管がん細胞株においてIDH1,2変異によってひきおこされる代謝産物の変化を再現し、がん細胞の表現型、例えば増殖能、遊走能、浸潤能について検討した結果、増殖能への影響を認めた。その表現型変化に対する遺伝子発現とヒストン・DNA修飾状態との関連を引き続き解析中である。
|
Research Products
(1 results)
-
[Journal Article] Short- and long-term outcomes ofendoscopic papillary large balloon dilation with or without sphincterotomy for removal of large bile duct stones.2014
Author(s)
Kogure H, Tsujino T, Isayama H, Takahara N, Uchino R, Hamada T, MiyabayashiK, Mizuno S, Mohri D, Yashima Y, Kawakubo K, Sasaki T, Yamamoto N, Nakai Y,Hirano K, Sasahira N, Tada M, Koike K.
-
Journal Title
Scand J Gastroenterol.
Volume: 49
Pages: 121-128
DOI
Peer Reviewed