2014 Fiscal Year Annual Research Report
早期消化管癌に対する内視鏡的切除における偶発症対策法の確立
Project/Area Number |
24591028
|
Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
浦岡 俊夫 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 政策医療企画研究部, 医師 (80448216)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢作 直久 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90292937)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 消化器内視鏡 / 内視鏡治療 / 早期胃癌 / 偶発症 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、観血的消化管内視鏡治療における出血などの問題に対して、自己組織化ペプチド水溶液の安全性・有効性を非臨床的および臨床で検証し、本水溶液の実用化を目指すことを目的として平成24年度から開始した。 昨年度から継続している臨床試験のエントリーは終了した。データ解析により、本水溶液の安全性・有効性が示唆された。本水溶液に関して有害事象は認めなかった。また、内視鏡治療後に一定の割合で発生する出血は、本水溶液の投与にて抑制されることが示された。さらには、内視鏡治療後の潰瘍に対する修復を促進させることも明らかとなった、以上の研究結果について国際学会で発表を行った。27年度には国内発表を行うことが決まっている。論文化については、作成し現在投稿中である。 本水溶液の実用化についてだが、本年度、我々の研究結果を元にヨーロッパでのCEマークを承認取得することが出来た。今後、ヨーロッパでの臨床試験を予定しており、実用化に向けて着実にプロジェクトが進んでいる。 また、本研究における派生効果が生まれた。別の内視鏡機器メーカー(トップ株式会社)と共同で本水溶液を消化管内視鏡治療部に効率的にデリバリーすることが可能なカテーテルの開発に着手した。カテーテルのプロトタイプが完成し、製品としての最終的な形がほぼ決定した。生産ラインを確立する予定である。
|