2012 Fiscal Year Research-status Report
エリスロポエチンによる心筋梗塞再灌流後の冠循環改善効果についての研究
Project/Area Number |
24591067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
平田 久美子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10382152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 敏雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00285389)
赤阪 隆史 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70322584)
折居 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (70508986)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
心筋梗塞再灌流療法成功例を対象に、EPO投与による冠微小循環の改善と慢性期左室リモデリング抑制との関係を明らかにするための研究を開始した。2012年10月から心筋梗塞患者の登録を開始している。心筋梗塞発症12時間以内の心筋梗塞で、再灌流療法成功に対し、再灌流療法直後にインフォームドコンセント所得後、エポジン(12000 IU, 50ml)と非投与(生理食塩水50ml)を無作為に割付し、冠動脈治療終了6時間以内に、1分間かけて静脈内投与を行った。 入院中と4週間に一度の通院時に血液学検査を行い、多血症、臓器障害、電解質および血中EPO濃度のチェックを行った。再灌流24時間以内、7日目と8ヶ月目に、心臓超音波検査を行い、心機能の基本的評価・安静時冠血流速度波形の記録を行っている。7日目と8ヶ月目には、ATP負荷による冠血流予備能計測を行う。再灌流後7日目と8ヶ月目に、MRI検査・シネMRI検査も行っている。現在25症例の登録が終了しており、今後、評価項目として、心エコー検査:左室量・駆出率、拡張機能、左房容量、拡張/収縮期冠血流速度、拡張期血流速度減衰時間、冠血流予備能、心臓MRI:シネMRIを用いた壁運動評価、造影MRIを用いての壁深達度判定、心筋salvaged area、myocardial obstructionの有無、および血中VEGF。副次評価項目;生存率、心血管事故の有無などについて、測定および評価を行う。2013年6月より、8ヵ月後の追跡調査を順次開始していく予定である。さらなる症例の登録を行っていく予定である。結果を集積し、EPO投与が心筋梗塞・急性期の冠微小循環に及ぼす影響、血管新生促進因子と慢性期冠微小循環の関係、冠微小循環の改善効果と慢性期心筋salvageの関係(造影MRIを用いた検討)を明らかにしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に患者登録を行い、症例の蓄積を行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在25症例の登録が終了しており、今後、8ヵ月後の追跡調査を行う予定である。さらなる症例の登録を行っていく予定である。結果を集積し、EPO投与が心筋梗塞・急性期の冠微小循環に及ぼす影響、血管新生促進因子と慢性期冠微小循環の関係、冠微小循環の改善効果と慢性期心筋salvageの関係(造影MRIを用いた検討)を明らかにしていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き、症例の登録を行い、エポジンの投与を行う。予定人数に達し、結果の解析、検討を行う。研究成果は、循環器の学会にとどまらず、より多くの臨床医家を啓蒙するため、内科学会での発表や総合学術誌への投稿を行う。
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