2013 Fiscal Year Research-status Report
エリスロポエチンによる心筋梗塞再灌流後の冠循環改善効果についての研究
Project/Area Number |
24591067
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
平田 久美子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10382152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 敏雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00285389)
赤阪 隆史 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70322584)
折居 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, その他 (70508986)
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Keywords | 冠血流 |
Research Abstract |
心筋梗塞再灌流療法成功例を対象に、EPO投与による微小循環障害の改善と慢性期心筋リモデリング抑制との関係を明らかにするための研究を、2012年10月から開始している。心筋梗塞発症12時間以内の心筋梗塞で再灌流療法成功に対し、再灌流療法直後にインフォームドコンセント取得後、エポジン(12000IU. 50ml)投与と、非投与(生理食塩水50ml)を無作為に割付し、冠動脈治療終了6時間以内に、一分間かけて静脈内投与を行った。入院中と4週間に1度の通院時に血液学検査を行い、多血症、臓器障害、電解質および血中EPO濃度のチェックを行う。再灌流24時間以内、7日目と8ヶ月目に心臓超音波検査を行い、心機能の基本的評価と安静時冠血流速度波形の計測を行う。7日目と8ヶ月目には、アデノシン三燐酸負荷による冠血流速度予備能計測を行う。再灌流後7日目と8ヶ月目に、MRI検査(ガドリニウム遅延造影検査、シネMRI検査)も行う。現在36症例の登録が終了しており、今後、評価項目として、心エコー検査:左室容量、駆出率、拡張機能、左房容量、拡張/収縮期冠血流速度、拡張期血流速度減衰時間、冠血流予備能、心臓MRI:シネMRIを用いた壁運動評価、遅延造影検査による壁深達度判定、心筋salvage area、myocardial obstructionの有無、血中VEGF濃度。副次評価項目:生存率、心血管事故の有無などについて、測定および評価を行う。2013年6月より、8が月後の追跡調査を行っている。結果を集積し、EPO投与が心筋梗塞急性期に及ぼす影響、血管新生促進因子と慢性期冠微小循環の関係、冠微小循環の改善効果と慢性期心筋salvageの関係(造影MRIを用いた検討)を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者登録は終了し、経過観察を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在36例の登録が終了しており、今後、8ヵ月後の追跡調査を順次行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
登録患者数が予定に満たなかったため、当初の予定よりも、延期になりました。 現在、登録は終了し、follow-upのデータを集積する必要があります。 データの集積が終了後、速やかに解析を行い、論文作成を行います。
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