2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24591071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
代田 浩之 順天堂大学, 医学部, 教授 (40197596)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 急性冠症候群 / 血管内超音波 / 冠動脈プラーク / 包括的心臓リハビリテーション / 身体活動量 |
Research Abstract |
本研究は、急性冠症候群(ACS)に対する包括的心臓リハビリテーションプログラムが冠動脈プラークの質の安定化に関与影響するかを、血管内超音波、及びOptic Coherence Tomography (OCT)で観察する前向き研究である。すでに我々は先行研究にて、ACSにおける包括的心臓リハビリテーションは冠危険因子の是正に有用で、冠動脈プラークの変化量は、身体活動量と有意な負の相関を認めたことを報告した。今回の研究意義はプラークの質に対する画像診断であるIB-IVUSや OCTを用いて、運動療法介入による冠動脈プラークの質的改善が得られるかを画像診断で示すことである。 本年度はACS症例に対してIB-IVUSにて冠動脈プラークの質的評価を行いその4例を解析した。平均年齢は48±10歳、全て男性であった。全例ST上昇型心筋梗塞症例であった。標的病変は左前下行枝が3例、左回旋枝が1例であった。高血圧症が1名、脂質異常症が2名、喫煙が2名であった。中性脂肪値134±24mg/dl、HDL-C値44±2mg/dl、LDL-C値127±39mg/dlで、空腹時血糖値は102±19mg/dl、HbA1c値は4.9±0.2%であった。IB-IVUS所見では平均冠動脈プラーク体積は50.3±7.5(立方ミリメートル)であり脂質成分を多く含む不安定プラークは33±9%を占めていた。従来の報告通り責任病変以外でも、ACSを発症しうる不安定プラークの存在が示唆された。OCTによる評価も2症例に施行した。運動耐容能に関しては、Peak VO2 18.4±2.7ml/kg/minであり、嫌気性代謝閾値(12.4±1.0ml/kg/min)より、約3.5メッツの有酸素運動を指示した。現在、研究登録は4例であり、平成28年1月までに40症例を登録する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究登録を開始し、現在4例を登録した。血管内超音波、及びOptic Coherence Tomography (OCT)による画像は、ACS急性期も安全に施行可能で、また解析も可能であった。平成28年1月までに40症例を登録する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後残りの36例を登録し、全体40例で包括的心臓リハビリテーションの冠動脈プラークの質的変化を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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