2014 Fiscal Year Annual Research Report
3次元経食道超音波検査による急性期虚血性脳卒中患者の評価
Project/Area Number |
24591084
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
古賀 政利 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (30512230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 一則 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (50275450)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 3次元経食道心臓超音波検査 / 大動脈動脈硬化進行度 / 発作性心房細動 / 左心耳体積 / 左心耳形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究成果:大動脈弓部病変の病理所見と3次元経食道超音波検査(3D TEE)の比較に関する研究を平成26年10月22~25日にトルコのイスタンブールで開催された9th World Stroke Congressで発表した。また、急性期脳梗塞患者における左心耳形態を3D TEEで評価した。左心耳形態をCactus、Chicken Wing、Windsock、Cauliflowerの4つに分類した。解析した115例中、Cactusは42例(26%)、Chicken Wingは76例(48%)、Windsockは5例(3%)、Cauliflowerは36例(23%)であった。心原性脳塞栓症は、Cactusは20(48%)、Chicken Wingは29例(38%)、Windsockは2例(40%)、Cauliflowerは14例(39%)であり、4つの左心耳の形態と、脳卒中の病型とは有意な関連がなかった。しかし、左心耳内血栓はCactusで有意に多く(15例、9%;p<0.0001),Chicken Wingで有意に少なかった(4例、3%;p=0.0016).この結果を本年6月に開催される第34回日本脳神経超音波学会で報告する。 研究期間全体を通じて実施した研究成果:実績1.急性期脳梗塞もしくは一過性脳虚血発作159例(助成48例、73±11歳)の3D TEEデータベースを構築した。実績2.大動脈病変の病理所見と3D TEE所見の比較検討した。実績3.3D TEEによる大動脈病変の評価が大動脈原性脳塞栓症の補助診断となり得ることを示した。実績4.左心耳拡大が発作性心房細動と関連することを示し、和文原著1つ、英文原著1つにまとめた。実績5.左心耳形態と左心耳内血栓の関連を示した。
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Research Products
(4 results)