2013 Fiscal Year Research-status Report
筋線維芽細胞自家移植による大型心筋梗塞後の左室リモデリング治療
Project/Area Number |
24591093
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
竹村 元三 朝日大学, 歯学部, 教授 (40283311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 知之 久留米大学, 医学部, 准教授 (20332687)
金森 寛充 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20456502)
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Keywords | 心筋梗塞 / リモデリング / 細胞移植 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究では、自己筋線維芽細胞をホーミング関連分子で修飾し経静脈投与することにより梗塞部位に移植し、もって内因性ホーミング機構のアナロジーを利用し梗塞組織を構造的に改変し、大型梗塞後心不全に対する非侵襲的細胞治療法の開発を試みる。 平成24年度の到達目標は分子標的化筋線維芽細胞の調整であり、この目標は予定通り達成できた。すなわちGreen fluorescence protein トランスジェニック(GFP-Tg) マウス (C57BL6バックグラウンド) の皮膚から線維芽細胞を採取・培養し、Transforming growth factor-β1 (TGF-β1) で刺激し筋線維芽細胞に分化させた。次に同細胞の分子標的化を行った。すなわち、マウスのCCR2 (MCP-1の受容体)ならびにIntegrin β1 (fibronectinへの接着因子) の遺伝子をクローニングし、レンチウィルスを用いて、上記筋線維芽細胞に導入した。遺伝子導入の確認はWestern blotならびに免疫染色で確認した。 平成25年度以降は分子標的化した筋線維芽細胞を陳旧性心筋梗塞モデルマウスに経静脈的に投与し、心機能ならびに左室リモデリングに対する治療効果を観察する。現時点はこのin vivoの実験を開始し始めた段階であるが、遺伝子導入する分子としては、CCR2 よりIntegrin β1 の方が望ましい傾向を見出した。今後はIntegrin β1に絞ってin vivo実験を進めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書通りに進行し、マウス大型心筋梗塞モデルを用いたvivoの実験に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は分子標的化した筋線維芽細胞を陳旧性心筋梗塞モデルマウスに経静脈的に投与し、心機能ならびに左室リモデリングに対する治療効果を最終確認する。遺伝子導入する分子としては、Integrin β1に絞る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度、施行した動物実験の匹数が見積もりより少なめであったため。 今年度に、昨年度の見積もり分の動物実験を行う。
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