2014 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン系制御によるES・iPS細胞から心筋細胞への効率的分化誘導法の開発
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24591105
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
朝倉 正紀 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究開発基盤センター, 室長 (80443505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北風 政史 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究開発基盤センター, 部長 (20294069)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 心筋分化 / ユビキチン / プロテアソーム系 |
Outline of Annual Research Achievements |
歴史的に心筋分化、心臓発生においては種々の転写因子の発現が重要とされてきたが、近年、時宜を得たシグナル抑制も同様に重要であることが示されてきた。我々が同定したE3リガーゼであるAsb2はその基質の分解を促進することが予想される。そこで我々は、Asb2による基質の量的な抑制が持つ心筋分化、心臓発生における役割を解明すること、またAsb2による心筋細胞分化への影響を調べることを目的とした。 我々はAsb2の役割を解明するため、次のような検討を行った。1)発現についての基礎的検討。具体的にはES細胞の分化過程におけるAsb2の発現について、またマウス胚における発現の局在について検討を行う。2)Asb2がE3リガーゼとして働く際にいかなるタンパク質を基質として分解しているのかの検討。これについては、まず既存のデータベースを検索し、さらに細胞レベルで実際にユビキチン化やプロテアソームによる分解がもたらされるかを検討した。3)in vivoにおけるAsb2の役割を調べるため、ゼブラフィッシュを用いた表現型解析。4)遺伝子改変によりAsb2ノックアウトES細胞を作成し、さらなる機能解析を予定した。各項目について次の成果を得た。1)Asb2は心臓・骨格筋に特異的に発現する。2)Asb2はSmad9を基質とする。3)Asb2は心筋細胞分化、心臓発生に重要である。4)Asb2ノックアウトES細胞の作製、ただし最終的に得られたクローンを詳細に検討したところ野生型アレルが残存していることが判明、計画を中止した。
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