2012 Fiscal Year Research-status Report
内視鏡的肺容量減量術における、肺内気流分布評価の有用性の検討
Project/Area Number |
24591143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
峯下 昌道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (70440336)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 呼吸音 / 慢性閉塞性肺疾患 / 肺容量減量術 |
Research Abstract |
科学研究費のテーマは慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者におけるVibration Response Imaging(VRI)による肺内気流分布評価および肺容量減量術への応用である。 まず正常人におけるVRI所見について把握する必要があることから、108名の健常人のデータを解析し、現在投稿中である。 第五回呼吸機能イメージング研究会において、VRIによる解析を中枢気道の閉塞性病変に応用し、診断と治療の効果判定に有用であるという内容の報告を行った。本研究は末梢気道の閉塞性疾患であるCOPD研究の基礎的研究に位置づけられるものである。会場より貴重な示唆を受けることができ、また優秀演題賞を授与された。このテーマについては引き続き国際学会で報告するとともに論文作成中である。 COPD患者におけるVRIによる肺内気流分布評価に関する研究についてはCOPD患者に気管支拡張薬(プロカテロール)を投与し、その前後で肺機能の改善に伴う呼吸音分布の変化を検討する研究を行った。CT上比較的びまん性の病変を有するCOPD患者においては気管支拡張剤により呼吸音の分布が上肺より下肺野にシフトすることを観察し、Respiration誌に投稿、accept(in press)された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの成果として、治療介入後の肺機能改善に伴う呼吸音変化がVRIでとらえられること、この変化はCT上の病変の分布の影響を受けることが気管支拡張薬を用いた研究で証明された。内視鏡的肺容量減量術(ELVR)による効果に伴う呼吸音の分布変化もVRIで十分とらえられるものと思われた。しかしながらELVRについては、まだ当施設で実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在VRI,HRCT、肺機能を測定したCOPDのデータを収集し、CTおよびVRIによる側副換気検出に関する検討を開始したところである。また今年度ELVRの経験が豊富なオランダグローニンゲン大学に研修に行き上昇を収集し、ELVRの治療開始に向けて準備を推進する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1 グローニンゲン大学研修に関する交通費として使用する予定である。 2 American Thoracic Society Annual Meeting出席・発表のための各種費用として使用する予定である。 3 英語論文校閲や論文用図表作成費用として使用する予定である。 4 各種事務用消耗品の購入費として使用する予定である。
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Research Products
(6 results)